どう思うか、とのことなので、感想を…。
私は国語教育にかかわる仕事をしている職業がら(教師ではありません)、これを討論の教材として使ったらおもしろいかも…と思いました。
「この討論における小泉首相の論理のすり替え、ごまかし、問題点を指摘しなさい」なんて課題にしたら、いいトレーニングになりそうです。(あ、誘導はいけませんね)
まあ小泉首相も立場上こういわざるを得ないんでしょうが、かなり苦しいですね。ここまでやりこめられると同情すらしてしまいます。
靖国神社が戦争肯定の神社ではないということがいえればまだしも、それがいえない(首相もそれを認めてしまった)以上、ポイントは、ある神社に参拝するという行為と、その神社の思想や目的との間には、本来なんの関係もないということを論理的に説明できるかどうか、というところにあると思います。
首相の答弁は、「関係ない」と言葉をかえて繰り返し言い張っているにすぎず、理由もなければまったく論理的でもありません。
しかしこれは考えてみれば無理もないことで、そもそもそんなこと説明できるはずがないんです。縁結びの神様には良縁を期待してお参りするし、学問の神様には学業成就のためにお参りするわけです。「どのような思いを込めて参拝するか、それは自由じゃないでしょうか」といって、縁結びの神様に合格祈願のお参りをするのも、武勲顕彰の神社に戦没者追悼に行くのも、それは自由ではありますが、論理的ではありません。周りに理解されなくてもしかたのないことです。しかし、少なくとも一国の首相がこのような非論理的な行動をとるべきではないと思います。首相は、自分の行動について論理的に説明できなければいけません。靖国神社に行くのであれば武勲顕彰に行くべきですし、戦没者を追悼したいのならばそれにふさわしい場所(なければ作る)に行けば済む話です。
長いうえにくどくなって恐縮ですが、討論としてみたときの感想はだいたい以上です。
内容的には、私も志位さんの意見がまっとうな感覚だと思います。
少数政党(しかも共産党)だからという理由でこういうまともな論点が広く報じられないというのは、もったいないことだと感じますね。かくいう私もこれを読んで初めてこのやりとりを知ったのですが。
お礼
昨日はお邪魔してすみませんでした。 そして回答ありがとうございます。感想はとても参考になりました。 ぜひ、共産党を討論の材料として使ってあげてくださいよっ。誘導はなしでw ちなみに、私は縁結びの神様に合格祈願をして学校と「縁」が出来ました☆