「僕の考えは、遅い倍速で焼いたほうが、しっかり(濃く)DVD-Rに焼いてくれるもの」は残念ですが、誤りです。
その昔、CD-Rが登場してから数年2001年頃までは言われてましたけどね。Burn-Proofと呼ばれるバッファアンダーランエラー防止機能によって高速書き込みが当たり前になる前はそうだった。
まず、CD/DVD系メディアがどのようにデータを認識するかを考えてみてください。
ディスクの記録層には0と1のデジタル信号の代わりに凹凸があるのです。その変わり目で0と1の違いを識別するのですが、凹凸がしっかりとでこぼこになっていればいるほど確実にデータの読み出しができます。
逆に凹凸が崩れていたり、規格を超えるようないびつな形だった場合にはそのデータはエラーとして識別され破棄されるか、エラー訂正によって適正なデータに置き換えられます。
では、綺麗に凹凸を作るにはどうすべきかですね。
これは、パンをどうやって焼くのかどれだけ焼くのかとういのと同じです。半生で焼いてしまうと、おいしくない。べちょべちょかもしれません。焼きすぎると焦げてしまい。ぼろぼろぱさぱさになります。これが、昔のCD-Rで懸念されていたこと。まだ、CDドライブの完成度やメディアの完成度が低くうまく焼けないこともあったのです。そのため、確実に処理を行うには、低倍速で焼いた方が良かったのです。しかも、書き込み速度は当時は1-4倍速ぐらいでしたからね。メディアも等速対応が結構ありました。その場合は、CDドライブ側の処理速度負担を減らし低速で焼いた方が良い場合もあったのです。
ただ、同じパンを焼くにも素材が違うと焼き加減が代わり同じ時間同じ温度で焼いても半生になることもあれば、焼きすぎになることがあります。
DVDもそれと同じです。
最近のメディアでは、有機色素の感光レベルを高め短時間で強い熱と光を受けるとすぐに変化するという素材も多く存在します。
16倍速対応のメディアなどは、2倍速で焼くと焦げてしまうこともあるほど高い感光性をもっているのです。
そのため、わざわざ速度を落とすと逆に精度が低下してしまうケースが多くあります。
また、ドライブ側にも工夫がありファームウェアにそのメディアのデータが存在する対応メディアであれば、最高速で焼いたときに最も精度が向上するようにチューニングをしている場合が大半です。これは、元々16倍速のメディアであるのに、わざわざ8倍速で精度を高めて代わりに16倍速の精度が下がっては、意味がないためです。
基本的に最高速度で最大限の性能が生かせます。その下の速度はそれでうまく行かないファームのないメディアや、パソコン本体の理由などによって速度が出せない時に使うものと考えるのが妥当でしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 説得のある回答にうれしいです。 これによって、たくさん勉強できた機がします。 いろいろと熱心にありがとうございました。