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ラインセパレータとシークレットアダプタ
ひとつの電話回線にスプリッタを並列に接続する際に生じるさまざまな不具合を解消するラインセパレータですが、 これの原理は以前よく売られていた、シークレットアダプタ(秘話アダプタ)と同じ物なのでしょうか。 スプリッタの前にシークレットアダプタを接続すると、ラインセパレータのような働きをするような気がするのですが、原理は似ているけど動作は違うのでしょうか。 また、ラインセパレータの使用はADSLモデムのリンクスピード等に影響は与えないでしょうか。 以上よろしくお願いします。
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- mak_
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秘話アダプタに関する参考URLをいくつか列記しておきます。 回路図については、各メーカー、各アダプタによっていろいろなパターンが考えられるので一例として見たほうが良いです。 『電話の秘話アダプタ 手書き回路図付き説明』 http://www.fsinet.or.jp/~mad/0014.htm 『電話回線』 http://home.s00.itscom.net/large/ELEC/t-line/ 『Sala Internet<回路付きの切替器のある場合>』 http://dsl.sala.or.jp/faq_switch.html
- mak_
- ベストアンサー率67% (56/83)
スプリッタは、ADSL信号(高周波帯域)とNTT回線用信号(電話の音声信号およびFAX、ナンバーディスプレイ信号などの低周波帯域)を分離するため、ADSL信号を通過させる側はハイパスフィルタ(ローカットフィルタ)を使い、NTT回線用信号を通過させる側はローパスフィルタ(ハイカットフィルタ)を使う回路構成になっています。 NTT回線用信号通過用のローパスフィルタはLC共振現象を利用して10kHz付近に共振周波数がなるように設計されており、NTT回線用信号として使用されている4kHz付近まではほとんど減衰しないようになっています。 このローパスフィルタの周波数特性はローパスフィルタの出力側が終端されインピーダンス整合が取れ、信号の反射が抑制されている状態で正しく機能するようになっています。 しかし、スプリッタを複数使用した場合、スプリッタに内蔵されているローパスフィルタのLC回路部分が並列接続になってしまい、全てのローパスフィルタに接続されている機器が同時に作動するということはまず無いので、作動していない機器が接続されているローパスフィルタ側は未終端でインピーダンス整合されていない状態になってしまう。そのためインピーダンス整合されていないローパスフィルタ側は信号の反射が顕著に現れ、反射された信号がローパスフィルタに再度入り込むことにより、本来の共振周波数よりも低い周波数1kHz~2kHz付近が鋭く落ち込んで減衰する別の共振現象が発生してしまい、ナンバーディスプレイ表示やFAX送受信が上手く出来なくなる等の不具合が発生してしまうことがあります。 この不具合が発生しないように各々のローパスフィルタが未終端状態にならないように一方のローパスフィルタ側が終端(接続機器使用中)になったら他の未終端状態にあるローパスフィルタ側からの信号の反射成分などがいかない様に回路的に分離する目的で使用するのがラインセパレータだと思います。 一方、シークレットアダプタ(秘話アダプタ)は複数の電話が並列に接続されている状態で先に受話器を取った1台の電話のみ音声のやりとりが出来るように音声信号の分離と電話の自動切換機能を付加する目的で使用するものです。 NTT回線用信号のオンフック(受話器を置いてある状態)からオフフック(受話器を上げた状態)に変わった際のDC電圧の変位を利用した入力信号で作動するリレー切換器のような働きをするものだと考えれば良いかと思います。 オンフック/オフフックの変位で機能するといった点ではどちらも似通っていると思います。 間違った内容を書かないように慎重に調べた上で書きましたが、専門家ではないので間違ったことを書いてあるかもしれないという点だけ憂慮して参考にして下さい。 『タムラ ADSLスプリッタ&ラインセパレータ』 http://www.tamura-ss.co.jp/catalog/pdf/A-1020.pdf 『POTSスプリッタにかかわる不具合事例の紹介』 http://www.ciaj.or.jp/user/pots/pots.html
お礼
mak_ さんありがとうございます。 説明を読むと、ほとんど動作は同じような物ですね。 ありがとうございました。
- 45yama
- ベストアンサー率56% (875/1553)
ADSLのラインセパレータは、インピーダンスの整合をとるもので 秘話アダプタは未使用端子をショートする物と考えて下さい。 従ってADSL回線の元に秘話アダプタを繋ぐと電話使用時に片側が ショートされるでしょうからADSLモデムを繋いであれば ADSLリンク断となるでしょう。 ラインセパレータに限らず、各部品はすべて程度の差は有っても リンク速度の低下につながります。 しかしながら2分配されている配線の両側に電話機を繋いでいる場合は インピーダンスの整合をとるために、未使用時より結果的には 速度の向上・安定性向上・電話機のナンバーディスプレイの安定表示等に 寄与するものと考えられます。 インピーダンスとは、交流信号での抵抗値で周波数により変化します。 直流の回路では、単純にオームの法則により抵抗値が計算 されますが、交流の世界では、直流抵抗値・容量値(コンデンサ分)・ リアクタンス(コイル成分)等が周波数と絡み合い複雑な値になります。
お礼
45yamaさん、ありがとうございます。 やはりリンクスピードには影響があるのですね。 使い方の説明はあるのですが、どういった物かよくわかりませんでした。 どうもありがとうございました。
お礼
mak_さん、ありがとうございました。
補足
『電話の秘話アダプタ 手書き回路図付き説明』 この手書き回路図は、一つのモジュラジャックに接続して2台の電話を切り替える時に使用する秘話アダプタなんですね。 質問した秘話アダプタは、複数のそれぞれのモジュラジャックに接続して使用するので、ラインセパレータを同じように使用できるのかなと思ったのです。 ADSLモデムのリンクスピード低下が、ラインセパレータを使用した時に発生するかどうか不明な時は、電話配線をやり直さないと駄目みたいですね。