お泊り会に間に合うかどうかの前に…
一般に子供の排尿機構が成立するのは4歳頃と言われています。この成立にも個人差があり、泌尿器科医が夜間遺尿症(おねしょ)を病的な意義を含んで検討するのは6歳以降が一般的です。それ以前は大きな泌尿器系の異常が発見されなければ様子を見る事が多いと思ってください。
さて、昼間はそそうしないのに起こる夜間遺尿の成因ですが、基本的には膀胱内に貯めうる量よりも多くの夜間尿が生産されるためと考えてください。その原因の一つに「抗利尿ホルモンの分泌不全」というものがあります。また子供によっては「夜間の過飲水」という場合もあります。その他、膀胱の神経系の未成熟などもあります。こういった数々の原因の分析を、専門医はおねしょの記録から順番に拾い出したり、早朝の尿の分析を行ったりして突き止めていきます。これは一日や二日でできるものではありません。
おねしょの専門医外来は数が非常に少ないので、まずはお近くの泌尿器科医にご相談なされてください。まずはそこからです。本人もモチベーション(やる気)を持っているでしょうからね。