「扇風機」です
私は子供の頃から、扇風機に異常な興味を持ち、幼稚園で好きな絵を描きなさいといわれると、いつも扇風機の絵を描いていたくらいです。
昔は、夏になると、電気屋さんや、デパートの電気製品売り場の店頭には、色とりどりの扇風機がにぎわせていました。
だから夏場は、こうした店頭に行くのが楽しみで、
デパートでは、いつでも親にねだって電気製品売り場に連れて行ってもらってました。
扇風機のカタログを眺めるのも楽しみで、卓上扇、
お座敷扇、洋間扇、壁掛扇、天井扇、オート扇・・・
と、様々な種類の機種がありました。
「松風」「さわ風」など、扇風機の商品名は、今でも印象に残っています。
商店街などを歩くときも、どんな扇風機が使われているのか眺めるのが最大の楽しみでした。
しかし、冷房の普及で、扇風機はほとんど姿を消してしまいました。特に、昔は電車内や商店などの天井に取り付けられていた扇風機(松下電器では、これを「オート扇」と呼んでいた)が、ほとんど
無くなってしまったのは、淋しい限りです。
電気店の店頭でも、エアコンが大手を振って陳列されている脇で、扇風機はひっそりと陳列されているだけ、しかも、どこのメーカーも、似たり寄ったりの、センスの悪いデザインのものばかり。
聞くところによれば、扇風機の生産販売のピークは昭和43年だったとの事。
地球環境の保護が叫ばれている昨今、エアコンのようにフロンガスは使用しない、熱の放出は少ない、消費電力は格段に少ない、まさに「環境に優しい扇風機」が、見直されて良いと思います。
(ちなみに私は、冷夏だった一昨年の夏、猛暑だった
昨年の夏とも、エアコンは使用せず、扇風機だけで夏を過ごしました)
お礼
汗かきっ子にとってエアコンなんぞ無かった頃は扇風機だけが唯一の涼しさでした~。風呂上りに扇風機の前に座ったときの爽快感は格別でした。