回答
信用買い残=信用取引で買い、未だ反対売買もしくは現引きで決済されていない株数を表す。
信用売り残=信用取引で売り、未だ反対売買もしくは現渡しで決済されていない株数を表す。
※三市場(東証・大証・名証)信用残については、株数・金額、両方で開示される。
さて、これらの数値の高低が意味を持つのは、その残高が日々の売買高に対して、
それなりの大きさを持つ必要があります。
例えば、売買高に対して、あまりにも残高が少なければ、
さして影響力を持たないと考えられます。
次に、相場の局面でも高低の意味が違ってきます。例えば、底値圏から
好材料を得て株価が急騰した場合、一時的に信用売り残が急増します。
これは、好材料が出たものの、まだ先行きの業績好転について懐疑的な要素が多く、
株価上昇が一時的なもので終ると考える向きが多い事を意味します。
この場合、信用売り残>信用買い残となり、踏み上げ現象が起こるか否かは予断を許しません。
また、外人投資家の継続的な現物買いにより、信用買い方の反対売買(売り)及び
信用売り残の増加(新規売りの増加)をこなしながら力強く上昇する銘柄も多々あります。
この場合、現物買いが主導権を取っているため、信用残の動向以上に
外人投資家のスタンスが問題となります。すなわち、「出遅れ」で買っているのか。「本腰を入れて」買っているのかが問題です。
このように、信用残高の一般的な見方を市販の書籍でご理解頂くことが、まず必要ですが、
同時に、その残高の高低は一般論では語りつくせないほど多様なケースがあると言う事です。
これは、経験で洞察力を磨くしかないと考えています。
失礼ながら「教えてgoo!」で簡単に理解できる課題ではありません。
むしろ、簡単に理解してしまう危険性をご指摘したいと思います。
(株式市場で「カモ」になります)
以上でごわす。
お礼
大変ありがとうございました。参考になりましたがなかなか奥が深いと思いました。また質問した時によろしくおねがいします。