リスクをまったく管理することができない、とおっしゃるなら銀行の普通預金くらいしかありません。もし4%を目標にするなら多少の努力はやはり必要だと思います。つまり、投資しても元本が戻ってこない可能性は覚悟しなければなりません。
もうご存知とおもいますが、大まかに言うと次の通り。正確な利回りはご自分で確認してください。
銀行預金では7~8年を前提に定期預金にしても0.1%からあまり上の金利は見込めません。大手の銀行が破綻することは可能性としてはとても低くなったので一応安全とは言えますが運用にはなりません。
次に個人向け国債。これは時々に変動がありますが、0.5%~の利回りがあります。今後金利の上下に連れてこれも変わりますので、金利が仮に上がれば少しずつ連動して利回りが上がります。国が借り手ですからまず安全。ただしまだ物足りない。
次に同じく一番信用のある国が借り手なら10年国債。これは現在年利1.5%前後。10年の満期まで保有すればこれから必要経費を引いた利回りは得られます。ただし、それ以前に売却すればそのときの世間の金利上昇の度合いにより元本が目減りしていることもあり。株ほどではないが7~8年だと多少リスクはあります。
これ以降の商品はリスクが少しずつ上がって行きます。
この上は年間の受け取り金利が目標の2~4%くらいになる外貨預金や外債投信。
投資する通貨や債券の国、種類により更に高いものもあると思います。仮に米国に投資するものだとどうでしょう。外貨預金ではおそらく金利は目標より低い。ただし、米国の金利変動からは影響が比較的小さい。もちろんこれに円とドルの為替変動が加わります。ここ数年1ドルは120円台から100円近くまで変動しています。簡単に言えばこれがリスク。1年で5%、10%損得が発生しても不思議ではありません。
同じ為替変動を受けるなら金利が高いほうが良い、というなら外債投信は4、5%の金利も可能です。1年に5%受け取れれば上記の為替変動が不利な方向で発生してもゆっくりならかなりカバーできます。別途、受け取り金利が高い分、外貨預金に比べれば米国の長期金利の変動から受けるリスクは追加されます。投資対象に米国の国債だけでなく社債が含まれていれば目標利回りが上がり、その分企業信用度のリスクは増えていきます。
さらにリスクをとるならこの外債投信で「ハイイールド債」つまり財務状態が必ずしも万全でない企業の発行した利回りの高い社債に投資するものがあります。6%の金利も可能。ただし上で書いたものに更に企業倒産のリスクが上乗せされます。
ここまでを整理すると、
利回り6%くらいまで狙うと
リスクは
日本の銀行預金金利
+(1)為替(たとえばドル円相場)
+(2)金利変動
(金利が上がると債券などは値下がり。逆の場合は値上がり。)
+(3)企業の信用度の変動リスク
(国債が一番安全。格付けの低い企業ほど低い。)
まで積み上がります。
(1)~(3)のうちどれかを避けた商品(たとえば(1)をはずした日本の社債に投資する投信)などがありますが、その分利回りが低い。つまり、リスクとリターンの関係は綺麗にバランスしていて都合の良いローリスク、ローリターンのものはありません。
ついでに株式で言うと、自分に知識がないなら個別の銘柄に投資するより、投資信託のようなまとめたファンドの方が安定的。ただしその分手数料は取られます。ここ数年の日経平均の変動は8000円割れもあれば現在12000円近くにあり、年間20%の振れもあたり前です。逆に20%の利益も環境次第。
株式の個別銘柄では企業変貌が少ない代わりにどう見ても安定している電力会社の株なら配当率が年2%台です。株価の振れも他に比べれば小さいです(ご自分でどのくらいか確認してください)。電力株をその性格から言うと株と債券の中間の感じかも知れません。
さて、一般に住宅資金など使う期限が決まっているものを目標を設けてリスクをとるのは上手くいかないといわれます。それで金額を限定されているのだと思います。
やはりリターンとリスクはきっちり比例しますのでどの程度の組み合わせを選ばれるのか、以上を参考に証券会社などで納得行くまで説明をお聞きください。最後に手数料、税金についてもよく確認されることを付け加えます。
お礼
数字を突き詰めていくと住家を賃貸するのは、不経済だとわかるのですが、いきなり家を建てる勇気がなのです。 まだ、子どもなんですかね・・・