「ソフトウェアという分類で「NOS」と「プロトコル」と紹介されていました」
多分、ユーザ向けの本ならば分かり易くする為にその様に記述したのでは
ないでしょうか
NOS(ネットワークOS)は確かにSW(ソフトウェア)。
では、プロトコルはと言えば
プロトコルって簡単に言えばお約束です。
そんなわっけで、SWというのはちょっときわどい気がします。
(プロトコルそのモノとかの説明は先に回答されている皆様が詳しく
なされていますし、自分も同意見です)
開発者向けでなく最近のユーザ向けの本で書いてあることを鵜呑みにした人なら
勘違いしたまま覚えているとも考えられますが、
ある程度勉強した人なら勘違いとは考え難い。
校正ミスだって考えられますし。
最初のうちは本の鵜呑みでいいと思いますが、
慣れてくればベースのお約束(ネットワークに限らず広義のプロトコル)を
踏まえた上で
それらの説明がなんでそうなるのかということを自分で考えて考察して
いくことで事象の相似性が見つけやすくなり、
似たような疑問に対応しやすくなるのではと思います。
実際問題として
OSIの参照モデル(含むSNA)が出る前にTCP/IPが現実に普及していて
該当するプロトコルを実現するもの(TELNET,FTP,SMTP)がアプリやコマンドとして
存在していた訳で
UNIXじゃぁTCPもUDPもプログラマから見ればソケットAPI使うだけだし、
OSI参照モデルのLayer5以上はプログラマまかせって感じで境界線が曖昧だったし
FTPやTELNETのお約束(プロトコル)を守っている
プロトコルと同一名のプログラムがあるから
開発者でなければ混同をまねきかねないと思います。
その為、只単にLAN等のネットワークの接続方法を説明した本ならば
ユーザレベルの本なので難しいこと(本の趣旨からはちょっと外れていること)を
説明するよりは、
本の趣旨にそった内容としてそれで認識としては十分であると
著者は考えたのではないでしょうか。
著者がプログラマに毛が生えた程度で最近のユーザ向けの本を参考にしたなら
著者自身が混同してる可能性もありますが。
因みに、蛇足として
OSIのプロトコルスタックにTCP/IPとかを仮に適用すると確かこんな感じ(下図参照)
じゃないかなぁ。
これらってまだ過渡期のモノなので日々刻々と変化している筈です。
参考程度に見て下さい。
現状はどうなのかなぁ?
Layer6,5 FTP TELNET SMTP
Layer5 +---+-----+ NFS
Layer4 TCP UDP
Layer3 IP/ICMP
Layer2 LLC
Layer1 Ethernet
各レイヤーのプロトコル(お約束)をモジュール化(部品化)しましょうってことで
実現化(プログラミング)しようとしているけど、
昔はマシンの貧弱さからオーバヘッドが大きくてミニコンのFTAMなんか
FTPに比べると重かった覚えがあります。
これって理論に基づいているもの(理想論)なので
必ずしも現実がそうなってはいなかったッス。
やっと今マシンパワーがあがってきて理想に近付いてきたってことですかね。
お礼
akishizumaさま 大変詳しい解説をありがとうございました。 テキストに書いていないことなどを教えていただき、すごくわかりやすく よませていただきました。 OSI参照モデルのところは、私にはテキストを読んでもまだまだ イメージすらできないぐらい理解できていないところなので、もう少し テキストで独学してみて、それからもう一度上記の説明を読み返してみます。 (ただ、私がそもそも質問をした「プロトコルがソフトウェア」と紹介されている ようなテキストを今後使用するのにも、かなりの不信感があるのですが・・・) 私の今のレベルでは、開発者向けのテキストを読んでもついていけないので やはりユーザ向けの教材を選ぶべきなのでしょうか・・・。 今から本屋さんにダッシュして、いろんなテキストを見比べてみます。 本当にありがとうございました。