主人公は妊娠する以前からアル中でしたが、妊娠すると不思議と気が紛れてお酒を飲むことは無かったと言っていました。
妊娠中の映像は本当に数十秒で篠原涼子のナレーションでさらっと流されて終わりました。
主人公が旦那さんにアル中を告白するシーンでは、
「東京に住んで働いていた時、色々と仕事で嫌なことがあってある日お酒を飲んだら気分が良くなって辛いことが忘れられて少しずつ何かにつけてお酒に頼るようになってしまった」と言っていました。
でも最後のほうまでみた方ならお分かりになるように
実際には母親の過剰なまでの子供(篠原)への期待が
一つのストレスとなって精神的に追い詰められアル中に至ったようです。
「あなたならどんなことだって出来る」
日常生活の中での些細な言葉一つ一つがプレッシャーとなり「いい子でなければいけない」「お母さんの期待を裏切ってはいけない」という精神的な重荷と「自分はそんなにパーフェクトではない」「駄目な子なのに」という相反する板ばさみでアル中にはまったと言う感じでしょうか。
アル中は無意識のうちの心の叫びでしょうね。
「助けて!」というサインだったのだと思います。