人件費、生産性を考えたトータルコストで判断されるべきと思います。
たとえば、人件費だけを考えてみた場合、一般道を通っていった時にかかる時間が60分で、高速道路を通って行った場合の時間が20分、ということであれば、高速道路を通ることで、40分の生産性に直結しない労働時間を削減することができ、空いた時間を生産性のある活動にあてることができます。営業マンに支払う給与が時給で1800円とした場合、1200円分の無駄の排除ができるなら仮に高速道路代が1000円だった場合も、経済的に合理性を持つことになります。(実際には、経費として課税前の控除が可能ならもう少し高速代の経済合理性の限界点は高くなります)
また、労働生産性の視点で考える場合、たとえばその40分の間に、営業マンが労働により生み出している付加価値が、1000円以上であれば、経済的にも意味があるし、また、移動のために費やす40分間の機会損失をどう考えるか、ということともつながってきます。節約した40分の間に、さらに営業マンは売り上げをあげることもできる、という意味です。
また、労働福祉的な観点で、最近、問題となっているのが、長距離トラックが不況と価格競争のため、高速代を節約しようとして、一般道を通り、渋滞の原因になったり、運転手の勤務が長時間になり、疲労が蓄積し、事故なった結果使用者が責任を問われる、という事例もあります。
ただ、高速道、一般道、どちらを通ってもほとんど時間的にも距離的にも変わらない、あるいは経済的な合理性がない、という時は、高速道路の使用を認めない、あるいは自己負担で、ということにすべきでしょう。
補足
ありがとうございます。当社も一部ETCを導入しています。高速料金の割引制度変更で今までの方法では割引が無くなってしまうので導入しましたが、運転者としてはより楽になり(料金所で止まらなくてよいため)、使用頻度が上がるのではないかと危惧しています。回数券、プリペイドカードなども廃止の方向ですしますますETCが普及しますね。