結論から言うと、南北問題(貧富の差とした場合)は現行の経済システムが続く限りなくなることはありません。例えば、我我日本人が10円安くモノを買える様になったとすれば、誰かが10円損をしているということです。英語のeconomyという言葉の概念は、当にこれです。日本語の経済は経世済民・経国切済民の略語で現在の語感としては政治に近い。平たく言えば、経済とはモノを取り合うシステムということになり、総ての人が水準以上の生活を持つことは不可能。これは現行のシステムの必然で在ります。
将来はどうかというと勿論分からない。しかし、新しい普遍的思想が興らなければ、何れは人口増加による人の殺し合い、若しくは地球の悲鳴(自然災害など)により、淘汰されるに違いない。悲観論であるが、大きく妥当性を欠いているとも思えない。
人間の存在そのものが時として害になるということを忘れてはならない。また、人は土から離れられないのである。