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バッハの主よ人の望みの喜びよ
バッハの主よ人の望みの喜びよ って良く聞く主題の他に違う楽章があるのでしょうか? 全然違う曲をこれは主よ人の望みの喜びよ と言う曲ですと言われ ん?違うでしょうと言ってしまいましたが。
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えーと、ちと、ややこしいです(苦笑。 現在一般に”主よ、人の望みの喜びよ”と呼ばれる曲は、バッハのカンタータ147番の中のコラール合唱をヘスがピアノ曲に編曲したものです。 ちなみにコラールとはドイツルター派教会で歌われる賛美歌のようなもの。その旋律をバッハは華麗な合唱曲に仕立て直しました。それがあまりに美しいので後世の人がもっと気軽に演奏・鑑賞できるよう(合唱曲は一人で演奏できない)ピアノ曲に編曲したわけです。 ですので、厳密に言えば、バッハは”主よ、人の望みの喜びよ”という曲を作曲してはいません。バッハが作曲したのはあくまで「カンタータ147番 心と口と行いと生きざまは」です。 しかし、この他人が編曲したピアノ曲のほうがひどく有名になってしまったため、バッハのカンタータ147番の中の合唱曲を”主よ、人の望みの喜びよ”と呼んでしまう人が少なくありません。 さらにはカンタータ147番全体をそう呼んでしまう困った人もちらほら(失礼)。 この辺の事情を承知している人なら、「”主よ、人の望みの喜びよ”というピアノ曲に編曲され有名なバッハのカンタータ」とちゃんと紹介するんですがね。 なお、同様にアレンジの曲名でバッハのオリジナル曲が呼ばれてしまう例としては、「管弦楽組曲3番」が”G線上のアリア”と呼ばれるケースが有名です。 さらに補足ですが、”主よ、人の望みの喜びよ”はケンプが編曲したものもあります。 さらにさらに余談ですが、”主よ、人の望みの喜びよ”と言ったら、やはりリパティのピアノ演奏がピカ一ですね。 いやもう、リパティ最後のリサイタルの逸話を聞けば、涙なくして聴くことは出来ません。
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- KoHal
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こうなると完全に余談ですが(笑。 Natsujiさん、大事なバージョンが抜けてますよ。 「我が気分よ、愉快になれ。(ショップ)」 →「コラール<Jesu, meiner Seelen Wonne>(ヤーン)」 →「心と口と行いとなりわい。(バッハ)」 →「主よ人の望みの喜びよ(ヘス)」
お礼
皆様ありがとうございます。 なんだか盛り上がっているようですね。 たくさん回答をいただきひとつひとつにお返事を書きたいのですが、時間をかけてじっくり読まないと無理そうなので後日あらためてお返事をかきたいと思います。 すみません。
- Natsuji
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#6です。 追加です。この有名な旋律そのものは、実はバッハがオリジナルじゃなくて、「ヨハン ショップ」って人が1642年に4拍子で書いた「我が気分よ、愉快になれ。」という曲なんですよね。 う~む、奥が深い。 もとは「我が気分よ、愉快になれ。(ショップ)」 → 「心と口と行いとなりわい。(バッハ)」 → 「主よ人の望みの喜びよ(ヘス)」ってな具合に変化したんだね。
お礼
ほんとに奥が深いですね。 勉強になりました。ありがとうございました。
- Natsuji
- ベストアンサー率23% (72/307)
この事について、更に詳しく(マイラ ヘス の編曲が誕生した背景など)簡潔な説明が、全音楽譜から出ているピアノピースの中に掲載されています。 興味がありましたら、立ち読みであっと言う間に読めてしまう内容なので、楽器屋へ! 聞いてると難しくないんですが、マイラ ヘスの編曲は実際演奏するとなかなか難しいんですよね。。。 マイラ ヘスは女性ですが、オリジナルの彼女の楽譜を見る限り、かなり手がでかい女性であった気がします。
- shunten
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おはようございます。 #3です。早速ですが書き込みの誤りを訂正します。 1)”口と心と行いと生命”は”心と口と~”で順序が逆でした。これにはUPして直ぐ気付きました。 ”生命”は”命”と書くこともあります。どちらも”いのち”と読みます。原語の”Leben”には幅広い訳があるようです。 2)楽章に触れている箇所ですが、時代によって楽章という区分けが使われたり使われなかったり、と言う風に理解されてしまう書き方をしました。これは誤りで、宗教曲はいつの時代でも楽章という区分を用いず、それが使われるのはソナタ形式などの純芸術的な楽曲だ、というように音楽ジャンルに起因する区分けになります。ロマン派云々は全く関係ありません。ここでロマン派を持ち出すのは場違いです。 これは昨夜寝床で気付きました。 間違ったことを書いてしまいご迷惑をお掛けしました。お詫びします。
- shunten
- ベストアンサー率37% (15/40)
”主よ人の望みの喜びよ”とはバッハの教会カンタータ147番”口と心と行いと生命”という、教会で宗教的な雰囲気を盛り上げるために作られた曲のなかで前後2度(第6曲及び第10曲)出て来る旋律を言い、合唱(コラール)の部分の旋律です。このカンタータ147番は2部に分かれ全部で10曲から構成されています。ソプラノやバスなどの独唱の部分や合唱の部分があります。このような形式の曲はもっと後のロマン派以降に普通に見られるような楽章に分かれてはいません。ですからこれを楽章とは言いませんし、楽章といいたくなるほど長い部分でもありません。それぞれの部分はレシタティーボ(叙唱)とかアリア(詠唱)とかコラール(合唱)とかの呼び方をされています。 このご質問を見てその気になり、本当に久し振りにこの曲を聴きました。ありがとうございました。
お礼
うーん、何度も読み直してしまいました。 楽章という言葉は違うかもと思いながらも適切な言葉が分からなかったので失礼しました。 回答有難うございました。
#1です。補足させていただきます。 カンタータ147番の前半にも同じようなメロディが使われていた気がするので、その方はカンタータ147番自体を「主よ人の望みの喜びよ」だと勘違いしておられるのかもしれません。
“良く聞く主題”が私の知っているものと想定して。 カンタータ147番の第10曲コラールが「主よ人の望みの喜びよ」です。 短い曲なのでその方は続く他の楽章もそうだと勘違いしておられるのではないでしょうか。
お礼
やはり続く他の楽章があるのですか。 でもそれはカンタータ147番の第10曲コラールで、主よ人の望みの喜びよではないのですね。 ありがとうございました。 その曲はセブンエンジェルズみたいなポピュラーぽい音楽でした。
お礼
ほんとにややこしかったです。 でもなんとか理解できました。 お返事がおそくなりすみません。ありがとうございました。