おはようございます。書かせて下さい。
レイ・ギラン、確かに在籍はしています、しかし純粋なブラック・サバスのヴォーカルとしてというには、
いささか複雑でして、バンドが最も混迷、迷走をしている時期の頃です。
イアン・ギランがパープル再結成のためサバスを脱退すると、ブラック・サバスは事実上の解散状態になります。
トニー・アイオミはソロになり、アルバムを製作しますが、レコード会社がアイオミ名義のソロでは売れない!と判断、
ブラック・サバスのアルバムとしてリリースします。
それが、1986年発売の「セブンス・スター」ブラック・サバス~フューチャリング・トニー・アイオミ~・・
という変てこな題名の発売となったアルバムです。
それで、そこに参加したヴォーカリストが、元パープルのグレン・ヒューズだったのです。
そんな訳でグレン・ヒューズも結果的にサバスの歴代ヴォーカリストに名を列ねてしまう訳なんですが、
グレンがアイオミのソロをサバス化したレコード会社、又、アイオミに反発、奇行を繰り返した上に脱退、ツアー終了後新たなヴォーカリスト探しと相成ります。(しかし、グレンも大人げないですなぁ・・パープル時代から何も進歩してなかった訳です、この頃は・・)
それで、レコード会社の紹介などもあってレイ・ギランが加入します。
レイは非常にバンドに順応し、グレン脱退後のいくつかのアメリカ・ツアーに正式ヴォーカリストとして同行してます。この模様は幾つかのブートで音源が残っています。
さらにニュー・アルバムのレコーディングにも参加、
それがトニー・マーティン加入前の「エターナル・アイドル」のデモでした。
レイは「エターナル・アイドル」のほぼ全曲をデモで歌ったらしいのですが、
何せバンドの混迷期、重なるプロデューサーの交代やアイオミの病気など不運が襲い、レイはプロデューサーなどと衝突、バンドを脱退してしまいました。
「エターナル・アイドル」はトニー・マーティン加入後1987年に何事も無かったように発売しますが、
アルバムは酷評、全く売れませんでした。
長くなりましたが、レイは確かに在籍してたのですが、正式な作品として音源はありません、が、しかし、
今は「エターナル・アイドル」のデモまでブートで出回ってるらしく、レイの歌う「エターナル・アイドル」アルバムも聴けちゃうようです。
バンドの歴史を考えるとグレンまでが辛うじて歴代メンバーに数えられ、レイはツアーのピンチ・ヒッター的な位置づけみたいになっちゃうようです。
参考になれば幸いです。
お礼
完璧な解説、誠にありがとうございます。 オジーオズボーンに参加したブラッドギルスよりも マイナーな存在だったんですね。在籍期間が短く3大ギターリストのように言われないだけでなく、そもそも音源が残ってないんですね。(ブートくらいしか・・)そうですかそれは残念ですね。大変勉強になりました。ありがとうございました。