合唱団にいた者です。
どこかのタイミングでボイストレーニングを受ける必要があります。また、歌を上手くしたいという書き込みや、それに対する返答は多いのですが、理屈は正しくてもどれくらいの練習量が必要なのかという観点が欠けています。合唱団では、よく、先輩の指導やボイストレーニングを受けながら、1年で基本をマスターし、2年で自立し、3年目に後輩の指導にあたると言われています。独唱は合唱よりはるかに難しいので、めげずにがんばりましょう。(合唱だと、1フレーズくらい休んじゃっても、苦手部分はスルーしても、まわりがカバーしてくれますので)
合唱やオペラで使っているベルカントという発声法は、もともとはマイクなしで大ホールに声を響かせることを目的とした、大声をだすための技です。しかし、JPOPでも発声法の基本は同じで、マイクを使う分だけ声量は常識的なレベルで済みますが、正しい発声法ができると、乱高下のあるメロディーを滑らかに歌う、少ない息で長いフレーズを歌う、音をずっと同じ高さに保つ、ゆったりしたテンポの曲を安定して音をぶらさずに歌う、などのテクニックが伸びていきます。
一応、理論だけ書いておきます。
腹式呼吸の練習で、手を脇腹にあてて息をしてみてください。おなかが左右にもふくらめば、適正な腹式呼吸です。腹筋に力をいれ、その状態を維持したまま歌います。私の場合、脇腹がつることすらあります。そこまで力をいれ、空気を安定的にコントロールすることが必要なのですが、簡単なメロディーのところでは力を抜いてもかまいません。
高音部はどうやって歌っていますか?高音部をのどをしぼって「キ~!」って感じで出すと苦しいでしょう?それに近い状態になっていると思います。これは、本人が苦しいだけでなく、聞いていても苦しいのです。
よく言われるのは、「のどを開けっ放しにしろ」ということです。簡単に言いますが、できるようになるまで、時間がかかります。テクとしては、頭をクビからかっくんと後ろに倒して口を開くと、自然にのどが開きます。そのまま頭を戻し、口の中にピンポン球が入っていることを想像しながら歌えば、嫌でものどがひらきます。アとかオとかの母音はのどを開くのが簡単なのですが、イとかウとかは、のどを閉めてしまうくせがありがちです。
それから、音を胸に響かせるくせがついてないか、見直してみましょう。のどが作るのは貧弱な音だけで、それを体の他の部分に共鳴させないと大きな声になりません。胸に響かせるくせがついていたら、それはスパッとやめ、鼻と頭頂部に響かせるほうがよいです。ただし…これができるようになるにも時間がかかります。家で、羊のマネをして「め~め~」と思いっきり鼻を鳴らす練習をしてください。鼻が響くようになったら、響くポイントを鼻から頭頂部に移動させれば完成です。理想を言えば、さらにポイントをあげ、頭の上の空間が勝手に歌っているような感覚になれば、オペラ級の声量になります。
お礼
ありがとうございます。 すごく勉強になります!! 腹式呼吸で歌うのは少し辛いですが、慣れるまで頑張ります! のどを開ける もイメージがなんとなくつきました。 レッスンに以降か検討してみます。 ありがとうございました!!