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マルホランドドライブ
青い箱を開けてしまった後からの展開が急に変わりますが、 このストーリーの解説をお願いします。
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こんばんは。 リンチ節炸裂の作品でしたね。ものすごくざっくり解説すると、リタがブルーボックスを開く前がダイアン(ベティ)の妄想の世界、そして開いた後が現実世界だと解釈するとしっくりくるようです。私も結局わけがわからず色々なHPを漁ったのですが、下記URLが一番納得できます。ここの解説は圧巻です。回答でなくてすみません。
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こんにちは。 #3です。再び失礼致します。 昨日の回答が、かなりの長文になってしまったので 凄く読み辛いのではないかと心配してます。 もうホントこれは 私の勝手な解釈で解説したストーリーですので 「こういった解釈の仕方も有る」という風に 様々な解釈の仕方が有る中の一つの考え方として 軽い気持ちで読み流して頂けると嬉しいです。 本当に本当に長くなってしまってゴメンなさいね。 自分でも読み直してみて、 ちょっと長くて読むのがしんどいかも・・・ と反省してます。 ********************************************** とにかくこの作品は正しいストーリーが有って無い様な (こればっかりはリンチ監督の頭の中を覗いてみないと判らないですね) 観た人それぞれで解釈が違って来る物なので 一口で簡単に解説をするのが難しい作品で有る という事には間違いないと思います。 ************************************************* 最後に分かり易くまとめるとすれば (これも私の解釈の仕方からの考えですが) ハリウッドの町を見下ろす曲がりくねった道路 「マルホランド・ドライブ」をタイトルにしている所からも解ります様に この作品のテーマとして流れているのは ◆【ハリウッドの「光」と「陰」】を暴く内幕物。 これを ◆【主人公の見る「夢」と「現実」】 ◆【魂が彷徨う「天国」と「地獄」】 に巧く併せて描かれた作品だと思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。
こんにちは。 この映画は大好きで何度も観ていて 自分なりの解釈を持ってはいますが 「これが正しい!」 とハッキリと自信を持ってお答えする事というのは 恐れ多くてとてもでは有りませんが出来ません。 というのもこの映画自体、 観た人それぞれが様々な解釈をして楽しむタイプの作品なので あまりに完全な説明を聞いてしまってそれを鵜呑みにしてしまうと 面白味が半減してしまうと思うのです。 ですので大体の筋は解っていても 説明をするのを控える方が多いのではないかなと思いますし 自信を持って「これが正しい!」と説明出来る人って まず居ないのではとも思います。 そういう訳で私からは、 少しボンヤリとした説明になってしまうかも知れませんが まず#1の回答者様も仰っている様に ◆青い箱を開けるまでが夢の世界 ◆青い箱を開けた後が現実を回想する世界 と考えると分かり易いと思います。 私の解釈としては (注:あくまでも私の解釈で有って 必ずしもこれが正しいとは言えないという事を頭に置いてから読んで下さい) ◆この夢と現実の世界の主役は 夢の世界ではベティと名乗っていた ナオミ・ワッツ演じる「ダイアン」(金髪ショートの女性の方) ◆夢の世界ではリタ=ダイアンと名乗っていた ローラ・エレナ・ハリング演じる「カミーラ」(ブルネットの女性の方) は現実では主人公の「ダイアン」が心から愛した女性。 まず頭に置いておきたいストーリーとして 主人公の「ダイアン」は現実では 前半の夢で演じていた「ベティ」の様な光輝く存在では無く オーディションで知り合い恋人関係になった女優「カミーラ」が 順調にスターダムにのし上がって行く一方 何処にでも居るカワイ子ちゃんタイプの女優である「ダイアン」はパッとせず 華やかに光り輝く「カミーラ」と比べると 「ダイアン」は地味な”陰”の存在。 後半での回想シーンにもある様に 「カミーラ」のコネでやっと端役で使って貰えている状態です。 そんな中「カミーラ」は、 あるコネを使って主役を射止めた映画の監督と恋仲となり 「ダイアン」も同席したパーティーで その映画監督との婚約を発表します。 これに涙を流し打ち震えショックを受けた「ダイアン」は 次第に「カミーラ」に対して怒りと憎しみを抱く様になり ついには殺し屋を雇い「カミーラ殺し」を依頼する事となります。 そしてその依頼は無事果たされ・・・ というのが根本に有り ダイアンが雇った殺し屋によって殺害された「カミーラ」と カミーラ殺しを苦に自殺を遂げた「ダイアン」 この2人の彷徨える魂が見る 夢と現実の世界の幕が開けるというワケです。 ********************************************* ポイントとしては この映画の解釈としての分かれ目は ◆主人公が見るただの「夢と現実の世界」と見るか ◆私の様に2人が既に亡くなっているものと考え 「魂が彷徨う夢と現実の世界」と見るか でかなり大きく違って来ると思います。 あと、途中出て来る ◆「カウボーイ」や「魔女」等々 の存在を只の虚像として見るか、意味の有る物として見るか この辺の解釈の仕方によっても随分と話が違って来ます。 私は、この辺の「カウボーイ」や「魔女」等の 一見、意味を持たない様に思われる登場人物を 意味の有る物と捉えましたので 先ほどの解釈の分かれ目でも後者の様に解釈したワケです。 あともう一つ解釈の分かれ目として 「前半の夢を誰が見ているか?」 という問題が有ります。 ◆主人公の「ダイアン」一人が見ている夢なのか ◆「ダイアン」の夢に「カミーラ」も迷い込み2人で見ている夢なのか それとも ◆夢を主に見ているのは「ダイアン」だけど夢を支配する第三者が居て 何処かへ導こうとしているのか。 私は一番最後の「夢を支配する者が居る」という解釈をしました。 ************************************************* 以上の解釈を踏まえた上でこの映画を解説すると 愛する恋人「カミーラ」を 殺し屋を雇い殺害してしまった主人公の「ダイアン」は それを苦に自殺をしますが 彼女の魂は生前の記憶を失い 自分が死んだかどうかも理解出来ていない状態 フラフラと彷徨える魂は居場所を求める内に 生前抱いていた理想や ボンヤリと記憶の中に有る現実世界で出会った人々が登場する 夢の世界へと入り込みます。 ボンヤリとした記憶の中で見る夢なので 登場人物の配置はグチャグチャ 夢の中の自分はベティという名前の理想通りの姿の女性。 そして「カミーラ」の魂も自分に突然訪れた死を把握出来ていなかったのか 同じ様に生前の記憶を失い彷徨っている状態で 事故で記憶喪失のリタと名乗る女性として迷い込んで来ます。 この事により少し不穏な空気を予感させますが 希望に満ちたベティの華やかな人生はこれからといった感じで 彼女の都合の良い様に夢は展開して行きます。 しかし たまたま覗きに行ったオーディション現場で出会った映画監督は 現実で「カミーラ」を奪ったあの映画監督の男。 ここから少しどんよりとした空気が流れ出します。 他の登場人物の配置がグチャグチャなのに 映画監督だけが夢も現実も同じだったのは それだけ彼女が彼に憎しみを強く抱いていた表れでも有ると思います。 あと映画監督の母親も 夢での役柄は違ってはいましたが 「ココ」という名前だけはキチンと合っていた所から見て 彼女が「カミーラ」と映画監督の婚約発表を聞かされた パーティー会場での衝撃が どれほど強い物だったかがうかがえますし 現実での「ココ」はあの恋敵の映画監督の母親ではあるけれど パーティー会場で自分に同情の気持ちを見せ優しく語りかけてくれた人 だから夢での役柄も悪い人物では無く「管理人」という ある種自分が世話になる(面倒を見て貰う)立場の人間として出て来ます。 死んだ筈の「カミーラ」が実は助かっていて記憶喪失の女として出て来るのも 「ダイアン」が殺し屋を雇って「カミーラ」を殺害してしまった事実 を認めたくないという気持ちと 本当は「カミーラ」に何処かで生きていて欲しい という願いが有る事を示している様に思えます。 記憶喪失のリタと名乗る女性の記憶を辿ると同時に進行されていく話の中で チラチラと織り交ぜられる不可解なシーン これは主に夢を見ているのは「ダイアン」で そこに「カミーラ」が迷い込んだ状態では有るけれど 別に夢を支配する”第三者”が居る事を臭わせます。 そしてこの夢を支配する第三者は少し悪戯な心を持っていて 「ダイアン」の夢の世界に登場する人物幾人かに 本当の(本人の)魂をも吹き込んでいるのです。 (中には死んでいないと思われる人の魂も) それはこれが只の夢では無く、 生前の記憶を蘇らせると同時に罪深き人々を戒め 改心の心を持てる者かどうか 判断する場でも有る事を感じさせます。 時折見られる不可解なシーンは 夢を見ている「ダイアン」及び迷い込んだ「カミーラ」に 生前の記憶を蘇らせる為のヒントの様な物 それは同時にこの作品を見ている観客へのヒントでも有りますので 一つ一つのシーンや小物使い、細かいセリフ等々 よく注意して見て行きたいですよね。 特に途中出て来る 「クラブ・シレンシオ」での舞台上でのセリフには かなり重要な意味が有るので聞き逃さない様にしましょう。 様々なヒントにより生前の記憶がうっすらと蘇りつつ有る中 理想通りの夢で最愛の「カミーラ」と再会し再び惹かれ合う2人。 しかしこの理想通りの展開が現実の姿では無いものと 「クラブ・シレンシオ」での舞台を見る内に感づき始め 泣き女の歌により悲しみを思い起こさせ 「カミーラ」にとっては 「ダイアン」に対して行った裏切りによる 罪の深さを痛感させられるものともなります。 2人ともハッキリと生前の記憶を思い出しているワケでは無いけれど 自然と二人の目からは大粒の涙が溢れ出します。 そしてそれを見計らったかの様にバッグの中から見つかる「青い箱」 この「青い箱」が出て来る事により ずっと謎だった「青い鍵」が意味の有る物となります。 「青い鍵」は「ダイアン」のカミーラ殺しを証明する 重大な物的証拠の品で有り 「ダイアン」が一番恐れている 最も認めたくない(思い出したくない)「現実」 だからずっと謎のままだったワケですが 生前の記憶が朧気に浮かんで来た所で 「現実」へ誘う「青い箱」が現れるのです。 そして「青い鍵」は意味の有る物となり 「ダイアン」は「現実」の世界へと引き戻されます。 青い箱を開けてからの「ダイアン」による現実の回想 しかし既に「ダイアン」は亡くなっているものとして考えると これもある種、第三者が支配する夢の世界で (だから回想の中にもカウボーイが出て来ますよね) こちらはさっきまで見ていた理想の世界の夢とは違い 厳しく辛い現実を叩き付けられる夢で有り 先ほどまでの夢が天国の様だったのに対し、こちらはまるで生き地獄。 現実を見せ付けられ生前の記憶を取り戻した「ダイアン」は 改めて己の罪の深さや愚かさに気付きおののき 再びその現実から逃げるかの様に自殺を遂げます。 そしてその直後に映し出されるカットをよく見ると 「ダイアン」が「カミーラ」と並んで微笑み 仲良く幸せそうにしている姿がうっすらと映し出されています。 この時の「カミーラ」を見ると「カツラ」を被ったままの状態なので この映像が生前の記憶が映し出された物では無く 2人が第三者に、ある目的を持って見せられた夢により 自分の生前の記憶を失いフラフラと彷徨っていた魂が 自分達の「現実」を認めた結果 居場所をやっと与えられた事を表す映像である という事を見てる者に知らせる物なのだと思います。 (この場合は2人が天国に召されたと考えると良いのかも) そして最後にあの「クラブ・シレンシオ」の舞台が映し出され 女が言います。 「お静かに・・・(静粛に・・・)」 これは2人の魂が無事に成仏した事を知らせる 観客への呼び掛けの言葉の様に思われます。 ************************************************* 以上が私なりの解釈ですが 先にも申し上げました様に あくまでも私の勝手な解釈で有り これが必ずしも正解だとは言えないので 「こういう解釈の仕方もある」という 一つの解釈として読み流して頂ければと思います。 とにかくこの作品は何度か観る内に段々と筋が見えて来て 自分なりの解釈が持てる様になる作品ですので 是非、何度も見直してこの部分を楽しんで頂きたいですね。 そして自分なりの解釈が出来たら 次は、この映画に隠された様々な過去の作品へのオマージュ 等を見つけて行くのも楽しみの一つかと思います。 ちょっと長文になってしまったので 読み難かったとしたら本当に申し訳ございません。 あくまでも一つの解釈として参考にして頂ければ幸いです。 私も他の方の解釈が拝見出来て楽しかったです。
お礼
ご回答ありがとうございました。
- faina
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マルホランドドライブはほんと1回見ただけじゃまったく意味わかんないですよね。 私もレポートの題材にこの映画を選んで、初めて見たときは本気で後悔しました(笑) でもいろいろとサイトを探したりしてどうにか書き上げましたよ。 そのときに一番参考になったサイトをご紹介します。 ストーリーについては最も詳しく、しかもおもしろいと思います。 気をつけていただきたいのはこれが公式なストーリー紹介などではなくあくまでも個人サイト上での解釈でしかないという点ですが、私が見つけた他のいくつかのサイトでも同様の結論が見られましたので、これで間違いはないと思います。 kawaiikinngyoさんの参考になれば幸いです。 ちなみに、私はこれでレポート高評価で通しましたよ☆ http://www.ne.jp/asahi/hoth/press/other_films/2002/mulholland/mulholland.htm
お礼
ご回答ありがとうございました。
お礼
>下記URLが一番納得できます。 私もこれでスッキリしました♪