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デビッド・リンチ監督の映画「マルホランド・ドライブ」

今日、デビッド・リンチ監督の 「マルホランド・ドライブ」という 映画を観ました。 が、ストーリーがよくわかりませんでした。 一緒に観た友人も同じです。 どなたかこの映画のストーリーを大まかで 結構ですのでお教えいただけますでしょうか? よろしくお願いいたします。

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  • ベストアンサー
  • ojiq
  • ベストアンサー率41% (121/291)
回答No.2

 これはキューブリックの遺作「アイズ・ワイド・シャット」や大島渚の「御法度」のように、摩訶不思議な雰囲気を楽しむ映画だと思う。物語の仕組みは、冒頭でおぼろげに判る〔黒髪の女・リタが真夜中のマルホランド・ドライブで事故に遭い、サンセット大通りに逃げ込んだ時点〕。「サンセット大通り」と言えば、ビリー・ワイルダーの映画を思い出す。それは、死者の語る物語であった。死者が主人公になる映画は「ルル・オン・ザ・ブリッジ」以降、最近の流行りであるが、思えば原点は「サンセット大通り」にあったわけである。これはリンチ版の「サンセット大通り」だと思う。  カナダから出て来た女優志願のベティは、好奇心旺盛な冒険好きの短い金髪の美女だ。ヒッチコックが生きていたら、起用しただろうと思われるほどのナオミ・ワッツの爽やかな美しさが光るが、それに対してリタは記憶を失ってしまっているせいか臆病で、長い黒髪が印象的だ。この若い二人は、観ているだけで絵になる。しかし、この絵に描いたような優等生ベティと謎の塊のようなリタという組み合わせに我々は注意をするべきなのだ。余りにはまり過ぎているカップルゆえに。恐怖に震えるリタに自分と同じ金髪のカツラをかぶせて安心させたり、真夜中に「楽団はいない」とスペイン語で寝言を言うリタを観ていると、ヒッチコックの「めまい」を思いだす。ベティがオーディションを受けるシーンで、胡散臭いプロデューサー・無能そうな監督を前に、いやらしい中年俳優を相手役に熱演するところがあるが、ハリウッドという世界のまやかし、映画そのものもまやかしを見せるもの、この世もまやかし、といったような気分が、「楽団はいない、すべては録音」と司会者が喋る真夜中の劇場の場面で最高潮に達する。前半のベティの明るく爽やかな姿は、ハリウッドで夢破れ、生活に疲れたダイアンが見た理想の形であったのだろう。とても切ない物語である。

kyo-co
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 やはり「磨訶不思議」を楽しむ映画なんですね。 >前半のベティの明るく爽やかな姿は、ハリウッドで夢破れ、 >生活に疲れたダイアンが見た理想の形であったのだろう。 う~ん・・・。 そうだったのですか~!!! 映画を観るだけでは私には理解できませんでした。 デビッド・リンチ監督が鬼才と言われる理由が わかったような気がします。 ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • wavegym
  • ベストアンサー率44% (27/61)
回答No.1

確かにわかりにくい作品ですよね。 詳しくストーリーを説明しますと、 マルホランド・ドライブで車の衝突事故が起こり、 ただ一人生き残ったブルネットの女は記憶をなくします。 女は有名女優の留守宅に身を潜めていましたが、女優の姪のベティに見つかり、 女はとっさに"リタ"と名乗るのです。 女は、やがてベティに事情を打ち明けることになります。 同情したベティは彼女を助けようと決意し、手がかりを求めて開けたリタの バッグには大金と青い鍵が入っていました。 彼女が思い出せたのは"マルホランド・ドライブ"という言葉だけでした。 ベティは同情と好奇心から、リタの記憶を取り戻す手助けをしようと決意します。   翌朝、二人は公衆電話からロサンゼルス警察に"マルホランド・ドライブ"で 事故があったかを問い合わせ、警察は事故があったことは認めたものの、 詳しいことは教えてくれません。 コーヒーを飲みに入ったレストランで、リタはテーブル係の女性の名札から "ダイアン・セルウィン"という名前を思い出します。 帰宅した二人が電話帳で見つけたその名前の番号にかけると、 留守番電話のメッセージが流れるが、リタの声ではありませんでした。 二人はダイアンの住所、シエラ・ボニータを訪ねることにします。   翌日、ベティのオーディションは大成功。 キャスティング・エージェントのリニーはベティを気に入り、 別の大作映画のオーディション会場に彼女を連れて行くのです。 そこでは新進監督のアダム(ジャスティン・セロウ)が主演女優のオーディション をしていましたが、彼の表情は沈んでいました。影で絶大な力を持つ男が、 選ぶ女優を指定してきたのです。目が合ったベティとアダムは何かを感じ、 一瞬にして惹かれあいます。   ベティとリタはダイアンの部屋を探し当ててノックするが、返事はなし。 ベティは玄関の横の小窓から部屋へ侵入し、リタを招き入れます。 二人が奥の寝室へ入ると、そこには腐乱した女の死体が・・・。 「この死体は誰?ダイアンって?そもそもリタとは一体何者?」という 同情以上の特別な感情をベティは、リタに持ち始めていきます。 流れだけ、ざっと書きましたが、ご理解いただけましたか? 公式サイトのURLを書いておきますので、是非ご覧下さい☆ もっと詳しくわかると思いますよ!!

参考URL:
http://www.mulholland.jp/index_f.html
kyo-co
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 wavegymさんがお答えくださった内容は 私自身も理解できていたのですが、 全体を通して考えるとどういうことなのか わかりませんでした。 今回、ご質問をさせていただく前に公式サイトにも アクセスしたのですが、パスワードを入力せずに 終わっていました。 例のパスワードを入力してじっくり読んでみますと なんとなくわかったような気がしました。 でも「この映画、理解できた!」とまではいきませんが(笑)。 ありがとうございました。 厚くお礼申し上げます。

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