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良性発作性頭位眩暈症の症状と疑問点
- 良性発作性頭位眩暈症とは頭の位置の変化による回転性の眩暈を特徴とする疾患です。
- 起きがけにも眩暈が起こることや上下のゆれも感じる症状がある場合、脳梗塞の可能性が気になります。
- 再投稿する理由は新たな症状に関する質問があるためであり、医師からの教示を待っています。
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質問者が選んだベストアンサー
耳鼻科ではありませんが、脳血管学に関してお答えします。 症状名ですが、通常原因となる疾患、原病巣が特定されたときは病名がつきますが、それが不確定のときには発現している症状(症候群)で表現し、区別します。ですから、頭位眩暈症といっても他の症状を随伴することは普通にあります。それと症状に関する文章表現は限られますので、実際にはある程度の幅の中で理解しないと間違った知識になるので注意が必要です。 さて、脳梗塞の症状ですが、確かに初発症状として眩暈があることはありますが、ほとんど他の神経症状を伴います。または眩暈のあとに諸症状が発現してきます。従って脳血管障害の診断では自覚症状としての眩暈は頭痛とともに発症初期によくあるが、その前兆的意義は少ない、とされます。つまり、他の病気の可能性も大きく、診断のあてにはならないということです。とくに眩暈の後に他の神経症状(痺れや麻痺など)が現れなければ、眩暈だけの症状では脳血管系の障害の可能性はほとんどないといえます。 その上で、脳血管障害における眩暈の症例を紹介します。 脳幹及び小脳の梗塞や出血ではその前兆や初発期に回転性の眩暈などの脳神経症候が現れることが多くあります。椎骨動脈閉塞症では眩暈、嘔吐、嚥下障害、顔面片側感覚異常など(延髄外側症候群)が見られます。小脳出血では高度の回転性眩暈と激しい頭痛、嘔吐を伴います。そして延髄外側症候群(ワレンベルグ症候群)では、頭部の片側の神経症状(動眼神経麻痺等)とその反対側の身体(首から下)の感覚解離(温感、痛覚の消失)があります。ともに眩暈だけでは脳血管障害とは認められないといえるでしょう。また、脳動脈の狭窄により脳血流が滞ると眩暈が特発的に現れますが、これは血管撮影すれば発見できます。「起きがけ」という点では、脳梗塞や高血圧性脳出血では起きがけの発症が多くありますが、起きがけの眩暈ではありません。 お分かりでしょうか。とくに一般向けの家庭医学知識などでは単純化した表現で徴候を表していますから、症状の1点を捉えると間違えやすいのでご注意ください。 他の質問にも繰り返し書き込みましたが、眩暈についてはその原因疾患の可能性の範囲が広いことと、病変が顕著に現れにくく、その特定は大変難しいといえます。また、耳鼻科では内耳前庭系の異常は微妙で診断が難しいようです。器質的なもの以外に心因性の神経症状の可能性もあるので、結果的に原因不明の眩暈患者が多数いることも実態です。
お礼
大変詳しい回答をありがとうございました。 「起きがけ」という点では、脳梗塞や高血圧性脳出血では起きがけの発症が多くありますが、起きがけの眩暈ではありません、、とありますが、この文面からも、私の症状はまさに、良性突発性頭位眩暈症である可能性が高いと判断できました。 現在、眩暈以外の症状は全くといっていい程、症状はございません。(確かに、回転時には、直前の妙なボー、とした感じはあり、予測が出来ますが、これは、メニエルのケースの耳鳴りとは、異なるみたいでございます。) いろいろ不安はございますが、多くの識者の方々より、正確な回答を頂くことにより、本当に安心を得ることが出来、感謝いたせております。 ありがとうございました。