虫垂炎の発生については、何らかの要因で虫垂が閉塞し、内部が拡張、血行障害を起こして粘膜に感染が成立するというのが定説だと思います。閉塞の原因として、食事の中の異物や糞石、寄生虫、リンパの増殖、軽度の感染の繰り返し などが考えられているわけです。
食事性の異物については、私が学生のころ使用した外科学の教科書には、ぶどうやスイカの種が原因になるとはっきり書かれていました。(古い教科書ですが。)
病状は程度によって粘膜面のみの病変から、化膿したり壊疽を起こしたりと様々ですから、穿孔から腹膜炎を生じる危険性のある時期では、当然手術をしなければなりません。しかし、いわゆるカタル期と呼ばれる粘膜の病変の時期には、保存的な治療のみでようすを見ることになると思います。
虫垂の働きについてですが、これはわかってないことも多いと思いますが、、、。
胃や腸管には粘膜下に豊富なリンパ組織が存在します。虫垂も同じです。
同じように、気管支や肺にも豊富なリンパ組織が存在しています。
胃腸と肺に共通することは何でしょう?
それは、直接外界と交通があり、異物や細菌などが侵入しやすいことです。
おそらく、これらのリンパ組織は侵入してきた異物や細菌などに対処するための役割を担っているのではないでしょうか。
虫垂もその一翼を担っていると思うのですが。
お礼
大変専門的な回答をありがとうございました。 うーん、やっぱりスイカの種は、あぶないのかなー。