テニスはイギリス貴族のスポーツで、クラブ会員制のスポーツでした。したがって、貴族以外の人間がクラブに参加することはできませんでした。その頂点がウインブルドンです。したがって、ウインブルドンのクラブに正会員として参加できない人たちは、自分達でクラブを作りはじめました。それがイギリス中にできはじめます。そしてアメリカを始めとしたイギリス植民地地域にもできてきます。また、イギリスをまねして、ヨーロッパ各国の貴族たちがテニス・クラブを創設しはじめます。したがって、グランドスラムの四大大会は、すべて民間のテニスクラブが主催でした。このテニスクラブ内で、トーナメントが開催されますが、それは正会員以外には出場できませんでした。しかし、その正会員同士の試合が有名になり、ウインブルドン・クラブの優勝者は、すなわち全英国のトップでした。こうしたことから「民間大会をオープンに」という声が強まり「オープン化」がされてゆきます。ウインブルドンの場合、クラブ内の大会で最初のシングルス優勝者は、1877年のs.gore氏です。いまでも、ウインブルドンは、正会員による運営をする民間テニスクラブです。その私的な大会をオープン化しているだけです。現在でも正会員は375人と限定されています。
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ありがとうございます。最高です。 めちゃ分かりました。