プロジェクタや swf ファイルを直接再生した時は、Flash Player というプレイヤーが起動しています。
このプレイヤーに対する指示は、fscommand という ActionScript を使って出すことができます。
fscommand では、
・フルスクリーン表示
・ムービーを拡大するかどうか
・ Flash Player メニュー(右クリックで出すメニュー)で選択できる項目を制限
・プレイヤーを終了させる
・プレイヤーの中から他の exe ファイルを実行する
といった設定ができます。
fscommand は基本的に、命令とともに値を記述します。
フルスクリーン表示にするには、” fullscreen ”という命令と、”フルスクリーン表示を有効にする”という意味で、値として” true ”を渡します。
fscommand( "fullscreen" , true );
このスクリプトをフレーム1に設定し、プロジェクタでパブリッシュして動作を確認してみてください。最初からフルスクリーンで表示され、ウィンドウ枠やメニューバーは表示されなくなります。
フルスクリーン表示では、ムービーのサイズがモニターの画面サイズより小さい場合、ムービーが画面サイズに合わせて拡大されます。
拡大させたくない場合は、拡大に関する命令である” allowscale ”を使います。
fscommand( "allowscale" , false );
先の fscommand に続けて、このスクリプトを追加してください。フルスクリーンにしてもムービーが拡大されず、画面の中央にムービーが原寸で表示されます。周囲はムービーの背景と同じ色の余白になります。
Flash Player では、右クリックでメニューを出すことができます。
このメニューには、表示や画質の操作に関する項目などが含まれています。
表示方法を変更されたくないのであれば、このメニューで利用できる項目を制限することもできます。
fscommand( "showmenu" , false );
このスクリプトを入れると、右クリックで出すメニューで利用できる項目が「設定」と「 Flash Player について」の2つだけになります。
フルスクリーン表示の時に Esc キーを押すと、通常のウィンドウ表示に戻ってしまいますが、” showmenu ”を false にしてある場合は、メニューバーは表示されません。
余談ですが。
ボタンを1つ用意し、そのボタンに
on(release)
{
//プレイヤーを終了する
fscommand( "quit" );
}
(↑このスクリプトをコピーして使う場合は、各行頭の全角のスペースを、全て半角のスペースかタブに置き換えてください。このまま使うとシンタックスエラーになります)
というスクリプトを設定すると、Flash に配置したボタンでプレイヤーを終了させることができます。
何かのメニュー画面で、「終了」「閉じる」ボタンなどを見かけることがあると思いますが、それと同様のものです。
よろしければ、ご参考までに。
お礼
お答えありがとうございます! なるほど、こんなことができるのですね。とても参考になりました。 よろしければもう一つ質問させて頂きたいのですが 今メニューボタンから on (release) { getURL("hoge.html","_blank"); } こんな感じでhtmlを開いているのですが (事情があって全部Flashでという訳にはいかないのです…) お答え頂いたフルスクリーンで表示させると ブラウザがFlash Playerの後ろで開いてしまって 開いてるのかどうなのか解らない状態です。 開いたウィンドウの方にフォーカスを当てるような方法はあるのでしょうか? onload="window.focus();"とHTML側に入れてみたのですがだめでした。
補足
すみません自己レスです お礼文の所に書かせていただいた問題ですが 教えていただいた fscommand( "showmenu" , false ); を入れることで回避できました。理由はよくわかりませんが…。 これでいいものができそうです 本当にありがとうございました!