赤面恐怖、というのは、顔が赤くなるのを恥ずかしがるからなるんでしょうね。それを指摘されると、恥ずかしいからさらに赤くなって、「赤面症」が定着してしまう……。
ということだと思いますから、要は、恥ずかしがらないこと、ですよね。
実際、顔が赤くなるから恥ずかしい、というのも、考えてみればちょっと妙な話です。あがってる、緊張してる、とすぐ顔に出て、内面を見透かされるようで恥ずかしい……わかりますが、実際そうなんですからしょうがないですし、そうそう人に知られて困るようなことでもありません。
人にからかわれはするでしょうが、それはほとんど「愛着のからかい」です。だって、緊張したりして赤くなるのは、とてもかわいげがあるわけでして、卑下したり攻撃したりする類のものではなく、愛すべきものとしてからかうわけです。
まずは、赤くなることは(歳がいくつにしろ)別に恥ずかしいことじゃないし、人に不快感を与えるどころか、人を楽しくさせるいいものだ、という具合に思って、恐怖心を無くすことでしょうか。
具体的に効果がありそうなのは、「赤面症」を自分の持ち味にしちゃうことですね。
スピーチの時には、例えば結婚式。「人にはいろいろなタイプがあります。かく言う私は、あがり症で、今も真っ赤になってるかと思いますが(笑い)。 さて、男女の仲もいろいろある訳でして、お二人が出会ったのは……云々」
会社での発表などなら「私、すぐ顔が赤くなりますが、別に怒っているわけではありませんので、ご安心のほど。・・・さてこのプランについてですが……云々」
普通に離している時に、赤くなってるとからかわれたら、「遺伝病なんだ。今はレベル4ぐらいかな?」とでも言えば「なんだ、そのレベルは」なんて笑いとツッコミが来そうです。
もっと深刻な話で緊張し赤くなる時は、それはもう無視です。赤くなるのを気にしている場合ではないのですから、その話に精いっぱい集中して真剣に取り組めば、赤くなっていることをからかう人もいないでしょう。
やはり「笑い」につなげて自分の個性として見てもらうのが一番と思います。いいキャラになると思うのですが。
となると、赤面が気にならなくなり、むしろそういう場になったら「自己表現」のチャンスと見るようにすらなるでしょう。となると、多分赤面症が治っていっちゃうと思うんですが、その時にはもう、顔が赤くならなくなるのを惜しむようにすらなってるかもしれません。
私の場合、緊張すると口が渇いて、まともにものが喋れなくなります(持病で飲んでる薬のせいなんですけど)。
ほとんど「笑い」の要素がここにはないので、初対面の打ち合わせの時などちょっと難儀しますが、「えっと、私、口乾き症なもんで(と笑顔)、ちょっと水を。.....しょっちゅう水飲みますが気にしないでください。もともと“水好き”ということもありまして」「水好き、なんですか(笑い)」なんて具合に切り抜けます。
まとめますと、顔が赤くなるのも個性ですから、しかも人に好かれる個性ですから、それを幼さとか弱さとか見ず、自己表現のチャンスと見てはいかがでしょう、ということですね。せっかくの特長ですから。
といったようなことで、参考になりましたら幸いです。