まず何はなくても入るという覚悟が必要だと思います。みんな宝塚が好きで、入学前から生徒の雰囲気を醸し出している人もいますから。
いい点悪い点というのは紙一重だと思います。
またどこの世界にもあると思いますが、一般常識が通じないというところもあります。
音楽学校に付いて言うと
規律、上下関係が厳しい。(軍隊を模範にしているらしいです) 上級生に対して頭を下げなければならないのですが、阪急電車が前を通る時は常に頭を下げなければならないそうです。(誰が乗っているか分からないので)。はっきり言って一般人から見ると馬鹿馬鹿しいこともあります。
廊下の隅を歩くとか直角曲がりは有名ですね。
毎朝の掃除(例えばガラスは鳥がぶつかるくらい綺麗)、授業、放課後レッスン、個人レッスンなどなどの忙しさ。入って一年目の予科生は本当にハードだそうです。自由になる時間、休みも少ないです。それに普通の子が親元で暮らす時期に親元を離れる寂しさもあるでしょう。まあそんなことを言っているようでは務まらないと思いますが。
劇団に入るには音楽学校を卒業しなければなりませんが、成績が悪ければ退学させられることもあるとか。
音楽学校に入るには,今年は確か20倍ぐらいの競争率だったそうです。一時期は40倍ぐらいの時もありました。
受験資格は中学卒からですから、学校に行きながらレッスンしなければなりません。
バレエ、声楽は勿論、他にジャズダンスや日本舞踊やピアノなどを習う人もいます
宝塚受験コースのあるところもあります。元宝塚の人がやっている厳しくて有名なところもあります。地方在住者は週末や夏冬の休みに新幹線や飛行機で通う人もいるとか。
学校との両立も大変だし,勿論金銭的なものも相当かかるでしょう。
学校でも劇団でもすべてが年功序列、成績順です。例えばプログラムの写真は同じ学年なら成績順に並びます。つまり観客にもわかるのです。
そしてスポットライトに当たれるのは少し、ましてトップになれる人はほんのわずかです。その影で途中で辞めていく人も多数です。
このような厳しい世界ですから、努力、責任感、忍耐、行儀などは身につくでしょう。同じ学年の結束力も強いとか。でも一方で皆がライバルでもあり、蹴落とし,這い上がる世界でもあります。
このような世界が良いか悪いかは人によると思います。
受験資格は高卒までありますから何度もうける人もいます。一度ぐらい受けてみるのは度胸試しになるかもしれません。一度受ければ,雰囲気やライバルがどんな様子か分かると思います。一度受けて落ちたとしても、それまでの努力は、その先の人生で無駄にはならないと思います。どうしても諦められなくてまた受けるかもしれないし、自分には無理だと諦めがつくかもしれません。
ご参考までに。