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合唱の録音について
コーラスの録音で、いわゆる3点吊りのマイクと、歌っている人たちの前に置くマイクを併用して使うケースはあると思いますか? https://youtu.be/WH2n7dAm6ic?si=WQOvwOO71SHbFDJt
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- iBook 2001(@iBook-2001)
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はじめまして♪ [有るか?/無いか?]と言えば、[有る] とお答えいたします。 歌唱者の前方マイクを、パートごとに割り当てて、より明確な「発声」を捉え、ミキシングなどでバランス調整したい範囲などに用いながら、遠方の、例えば3点マイクなどは、ホールなどの残響を多く含んだ部分としてミックス時に調節。とかですねぇ。 主に、「後から、放送とかメディア媒体化の時に、それぞれに適したミックスを行いやすくするため、多チャンネルで収録しておく。」などでしょう。 個性的な「響き」という「会場の音」も重視したい、カテドラル収録などでもたまに有るようです。 全般的に言えば、本来、生声だけで客席に心地よい音楽を提供する分野ですので、指揮者の後方から客席範囲とかに置かれる「ステレオペアマイク」だけで収録する方が、最も単純で、素直な収録方法となります。(ただ、より好ましい収録ポイントを求める場合のマイク位置決定に時間と手間がかかりますし、客席からマイクが目障りなったり、客席側の不要音などの影響が出たり、、という弱点もあります。) 基本的に、「3点吊りのマイク」は観客席側の妙音が遠くにできて、会場の残響音も豊かに捉えられる方法の一つですが、リハ時でのマイクの各フォや距離の調整のたびに、上下させて、つった状態で揺れが治るまでしばらく待つなど、設備の構成も、セッティングにかかる時間も、ステレオペアマイクよりもコストも時間も、、というケースがあり、基本的には「最初から対応できる設備があって、さらに運用時の標準的な手法がよく知られている」という会場以外では、滅多に用いません。 リンク先の、コンクール会場。コーラスに限らず、吹奏楽とか演劇のコンクール会場となる場合、かなり古い時代から「3点吊りのマイク」が運用できる設備が整っていたりするため、こちらをメインに利用されることもある。という感じでしょう。 (少なくとも、中学時代の吹奏楽部、高校時代の演劇同好会における、県民会館、私立児童会館というメインステージでは、そうでしたよ。小学生の頃からスピーカー工作したり録音したり、、という興味もあったので、ステージ裏、だけじゃなく、現場の大人の人にお願いして上階のミキサー室とかの見学経験もありました。) 現代的な呪録方法としては、[無し]とは言いませんが、一般的にはパートごとの歌唱者の前のマイクと、残響音、アンビエンス用には、客席後方の天井近くに置く。という方が圧倒的に多いと思われます。(高い位置に置くのは、客席側の不要音をできるだけ遠くにできる。という理由がメインです。2階席、3階席などがあれば、それぞれの最前列からぶら下げマイク。とかも有ります。) まぁ、現在は有名なホールや宗教施設の残響を真似るエフェクト処理。という手法もあるので、あえてアンビエンスマイク、3点吊りのマイクを使わない方法の方が、時短&コストカットになるか。。。
- HAL2(@HALTWO)
- ベストアンサー率53% (2340/4389)
Chorus では Hall 天井 3 点吊 Mic' 録音の方が「少ない」と思います……Orchestra との Collaboration ならば別ですが……。 Classical な歌唱法での Vocal 音圧 Energyって、不思議な事に Beam 状に Energy が放射され、Sound Beam の焦点が存在します。 昔 TV CM に、女性演歌歌手が何本も直線上に並んだ蝋燭に向かって一定の声を出している際に手前側も遠方側も蝋燭の炎が揺れないのに、1 本の蝋燭だけが炎が揺れて火が消えるというのがあったそうです。 Cassette Tape 黎明期には Soprano Opera 歌手 3 名が Wine Glass が置かれた Table の周りに立って一斉に歌唱すると Wine Glass が割れるという Show を行った Memorex という Tape Maker の広告が有名でしたね。……実は 3 名の Opera 歌手の声を Memorex Cassette Tape に録音し、厳密に位置を調整して目立たぬように置かれた Speaker から再生して Wine Glass を割ってみせたというのがオチになっている広告で、Memorex Cassette Tape が如何に優れた製品であるかを示す広告でした。 この Sound Beam (共鳴?) 現象は 2000 年以上前から知られているもので、旧約聖書にも 「Jericho の喇叭 (喇叭隊の音で敵城の防壁を崩したという逸話)」がありますし、米国では毎年のように Mania が Sound Canon (音で物を壊す音波砲) を作っては発表していますね(^^;)。 21 世紀になってからは LRAD (Long Range Acoustic Device) という名の実用品が完成しており、放水砲よりも安全な暴徒鎮圧砲に用いられたり、日本でも昔、調査捕鯨船を妨害しようとした Green Peace の船を追い払うのに使われていましたね。 LRAD の派生型には人の耳には聞こえない超高周波 Beam で 1km 前後先に居る人の耳元で声がしているような状況を作り出し、危険な岩礁の上で釣りをする人に警告するといった目的に用いられています……実験段階の時は地下鉄の Platform に並ぶ人達のすぐ頭の上の空間に構内 Announce の音を発生させるなんて事をやっていました。 私は 20 席ほどの小 Hall で行われた Concert で Soprano 歌手の声に狙い撃ちされた事があり、一瞬、鼓膜が破けるかと思った程の高音の声量が耳に突き刺さった後、暫く耳鳴りがした経験があります。 音声の焦点が合う地点で収録するのが一番良いとは思いませんが、離れ過ぎても間接音ばかりで明瞭感が薄れてしまいますので、Chorus の場合は口元から 1m〜3m ぐらいの距離に複数の Mic' を立てて、どの歌手からも 3m 以内で各 Mic' が収音できるような配置にするのが普通だと思います。 Single Vocal の際も実は、歌手に持たせたり、歌手の目の前に立てていたりぶら下がっている Mic' は実は Dummy Mic' で、本当に収録している Mic' は 1m ぐらい先にぶら下がっている Mic' だったりするものです。 Orchestra との Collaboration では明瞭な発音よりも Hall に響き渡る合唱音の方が Main となったりするものもありますので、その場合は Orchestra 収録用の天井吊り下げ Mic' による 1 点収録とする場合もありますが、Chorus Main の場合はやはり目立たないように Stick 型の Mic' を Chorus Group の前に立てているものです。 つまり >歌っている人たちの前に置くマイクを併用して使うケース <の方が一般的です。 素敵な Audio Life を(^_^)/
- gunsin
- ベストアンサー率32% (416/1291)
#1さんの回答に、一票ですね。 マルチ録音が当た前に出来る良い環境に成りました。 吊りマイクはピンポイントで録音出来ない場合が多いので、 編集時は腕の見せ処ですね。
- shinotel
- ベストアンサー率51% (940/1815)
録音の主目的がCD制作などなのかよく分かりませんが、いずれにせよ後で音源の調整を行うのでしょうから、録れる音源は録っておく意味合いからは併用ありでしょうね。