実際に受けてみると文字通りの「百聞は一見に如かず」になるんですけどね。プロというかガチで強い人は「重さ」が違うんです。
素人の人の打撃は、キックでもパンチでも「軽い」んです。金属バットで殴られるイメージ。それに比べて強い人の打撃はとんでもなく「重い」のです。木製バットで殴られるイメージ。だからズン、と奥まで響いてきます。
私はキックボクシングをちょっとかじってた時期があったのですが、模範を見せるためのインストラクターのキックをミットなどで受けるのが嫌だったんですよ。重くて、ミット越しに受けても「ごめんなさい」って謝りたくなるほど精神を削られるのです。
だからたぶん、ガチで強い人のジャブを喰らっただけで普通の人は精神が折れて「ごめんなさい」ってなると思います。少なくとも私はそうなるでしょう。「この人はシャレにならない」って分かりますからね。
あとその映像だと非常に分かりやすいですが、素人さんは肩に力が入ってますし、打撃をするときに息も止めていると思います。それはパワーが減衰する原因になるんですね。
力が入って息が止まると、筋肉が収縮するので筋肉の伸びが制限されます。要するにブレーキをかけた状態でアクセルを踏むことになるので、当然パワーは減ります。
プロなどのガチ勢は力を抜きますし、打撃の瞬間は息を吐くのが基本です。そうすることで力が抜けてブレーキがかからない状態になるので、パワーが存分に伝わるのです。
よくいわれることですけど、素人はサンドバッグって1分も叩けないんですよ。疲れちゃってね。私も初めてサンドバッグを叩いたときは30秒で音を上げました・笑。でもガチ勢は練習で「3分間サンドバッグを叩く」とかやりますからね。
空手家のパンチもヤバいですが、パンチはプロボクサーが一番ヤバい気がします。パンチだけで相手を倒しますからね。8回戦のプロボクサーのパンチを目の前で見て「十分人が殺せるな」って思いました。
お礼