最もポピュラーな禁じ手は、パクリでしょうね。これは説明不要でしょう。
他に禁じ手として「創作になっていない」というのがあります。
どういうことかというと、作家の柳美里さんのデビュー作の主人公には、彼女の当時の友人であったモデルがいました。柳美里さんはその人に「あなたをモデルにして小説を書いてもいいか」と聞き、本人は了承したのですが、発表された作品はあまりに事実に基づきすぎ、創作というよりノンフィクションみたいなものになってしまっていたそうです。
で、その友人も「モデルにしていいとはいったが、あまりに私だと丸わかり過ぎ」と怒って裁判になり、それが認められて彼女のデビュー作はお蔵入りになってしまうという事態になりました。
映画「ジョーカー」は、賛否両論ある作品ですね。確かにラストシーンを見ると、一連の出来事は全てが彼の妄想に過ぎなかったんじゃないかと思わせるようなものになっていて、そのレビュアーからすればそこは腹が立ったのでしょうね。
でも私は、それも芸術表現のひとつだと思いますけどね。芸術表現というのは何かに挑戦すると必ず否定されるものなんですよ。
私が「ジョーカー」でちょっと納得がいかないのが、主人公アーサーは後にバットマンになるブルースと出会う場面がありますが、ブルースは12歳くらいの少年。アーサーは40歳くらいのおじさんですから、後にブルースがバットマンになり、アーサーがジョーカーになるとしたら、バットマン(ブルース)が20代半ばだとしたらジョーカーは50代半ばになってしまうわけで、それはジョーカーがおじさんというか、もうお爺さんだろうと思わずにいられません。
そして今度、2作目が発表されるそうですね。ジョーカーの恋人となるハーレイ・クインとの話になるそうで、ハーレイ・クインといえば映画「スーサイドスクワッド」でマーゴット・ロビーが演じましたけど、「ジョーカー2」ではレディガガが演じるそうで。
2023年時点で48歳になるおじさんと、37歳になるおばさんの恋物語がみんなそんなに見たいのでしょうか・笑。我々おじさん世代はまだいいけど、20代の若い子たちはどんな気分で見ればいいんでしょうね?
お礼
>禁じ手は、わりとたくさんあります! 気づきませんでした…(そもそも用語を知らない、表現手法に詳しくない、ググろうにもワードが出てこん…など) フィクションって言った上でもアウトな辺はありますよね。。ナチ辺りとか。 偏見を助長するような作品(ヘイト創作にもなるかも) がアウトなのですね 以下も大変参考になりました。ありがとうございます。!