Audacityで造る変態的低音増強法
1.最初に対象音源を開きます
トラックができてWAV波形が展開されます。
2.「編集」で「複製」します。
2トラック目に同じ内容のトラックが追加されます。
3.追加された方のトラックを「エフェクト」で編集します。
「ハイパスフィルター」と「ローパスフィルター」を掛けます。
ハイパスフィルターは 周波数25.0Hz 減衰傾度24dB
ローパスフィルターは 周波数150.0Hz 減衰傾度12dB
好みや再生環境によって違いますので、適時調整してください。
図では、ハイパスフィルターで処理された波形を2トラック目に表示
二つのフィルターの処理後(抽出された低音)を 3トラック目に表示しています。
ハイパスフィルターでほとんど差が出ないのは、さすが市販音源、抜かりない。マイクで録音仕立ての音はハイパスフィルターでダイエットされるのが普通です。自然界には人間には聞こえない低周波が意外な大きさで漂ってるんです。聞こえない音を再生する為に資源を消費するのではもったいない。
4.ミックスダウンします。
使用するのは、原音と3トラック目(抽出低音)です。(不要なトラックは削除するかミュートしておいたほうが間違いが無いでしょう。私のようなオッチョコチョイは特に)
原音と3トラック目を再生しながら、3トラック目の音量ボリュームを上げて行きます。
音が割れずに好みのバランスになるように調整しますが、そうなる前に音が割れるなど悪影響が出る場合は、原音トラックのボリュームを下げて(中高音音量は小さくなるけど空間を開けて)から再挑戦します。
図の曲の場合、運良く原音トラックを弄らず抽出低音のボリュームを+12dB上げられて、サブウーハー的な音にする事ができました。サブウーハーと違うのはイヤホンでもこの効果を聴けるということですね。もっともスピーカーやイヤホンがこの帯域を出せなければ意味なしです。所有機材の頑張れる範囲で挑戦するしかありません。
5.ミックスダウントラックをファイルに書き出して終了です。
イコライザーでは満足できない変態低音マニアにお勧めです。
補足
コンプレッサーでどうすれば音割れなく音量を上げられますか?