>写真で撮影し、その画像から、画像認識し、
>数値を取得することは可能ですか?
ほぼ不可能です。
「大きさに決まりが無いもの」を画像認識するには「マーカー」が必要になります。
一般的な「バーコード」も、大きさが決まってないので、バーの中に「マーカー」が仕込んであります。
バーコードは「細い線」「太い線」「細い隙間」「太い隙間」の4つで構成されていて、バーコードリーダーは「太さの違い」を「マーカー」として認識して「バー太さと隙間の太さ」を読み取って、細い、太いの組み合わせを見て、データを読みます。
2次元バーコード(QRコード)も、ドットの中に「マーカー」が仕込んであります。
QRコードで目立つマーカーは3カ所の大きな四角形。
この他にも、四角形と四角形を結ぶラインに「白黒白黒白黒白黒白黒白」と白黒が交互に並んだ、ガイドになるマーカーがあります。
バーコードリーダーは、この「中に仕込まれたマーカー」を頼りに、バーが示す「データ」を読み取ります。
で、問題の「電卓の液晶」ですが、マーカーが無いので「液晶が消えている部分なのか、元々液晶が無い部分なのか、判断する材料が無い」ので、正確に読み込む事は不可能です。
例えば「1」がひとケタだけ出ている状態と「7」がひとケタだけ出ている状態を考えてみて下さい。
マーカーが無いので「上の横棒」が有るのか無いのか、簡単には判りません。もしかしたら「カメラに映った汚れ」かもしれません。
たったそれだけの事で「1なのか7なのか判らない」です。
リーダーを使って読み取る物は、殆どの物に「ここを読む目印」として、マーカーが付いています。
なお、マーカーが無い紙の文書を読む「OCR装置」も「行」つまり「文字の並び」を「マーカー代わり」に読み取っています。そして「読み取る対象の文字のパターンが沢山ある」ので「何の文字が書いてあるか、ある程度は読める」のです。
ですが、電卓のように「文字の変化パターンが少ない」と「似た形状の物ばかりになって、文字の区別が出来なくなってしまう」のです。
オンオフだけの違いしか無いと「逆に読み取りが難しくなる」のです。