彼女はとても文才がある人で、あの才能はそこらへんの作家やプロの詩人以上だと思うので、簡単に真似できるもんじゃないです。「大谷翔平になるにはどうすればいいか」くらいのもんですよ。
とても教養がある人ですからね。てっきり読書家だと思っていたら、ご本人いわくそれほどでもないとのこと。ただ「辞書を読むのが趣味だった」ということですから、彼女の豊富な語彙はそこから生まれたみたいですね。けれども辞書を読めば語彙力がつくわけではないですから、これはもう誰も真似できない「天才の天才エピソード」だと思います。
で、彼女が「ここでキスして」をアマチュア大会で発表して音楽業界から注目を集めたのが18歳のときです。東京事変でベースをやっている亀田誠治さんは音楽プロデューサーでもありますが(どちらかというとこちらが本業)、彼女のデビュー時にプロデューサーをしたのが亀田さんです。
そのときのエピソードが「あるすごい女の子がいるのですが、あまりに才能が異才すぎてみんなどうプロデュースしていいか分からない。亀田さんだったら上手くプロデュースしてくれるんじゃないか」で持ち込まれたんだそうですよ。音楽業界で何十年もプロでやっている人たちがどうしたらいいか分からないほどの異色の才能だったというわけです。
その後のご活躍は、私よりご存知でしょう。私が驚いたのは、文字通りの千両役者である十八世中村勘三郎が亡くなったときに、その追悼番組に林檎さんがやたらと出ていたこと。なんで林檎さんが歌舞伎俳優の番組に出ているのかと思ったら、「勘三郎の最後の愛人」だったとか・笑。稀代の天才エンターテイナーにも愛されてたんだから、やっぱり並みじゃありませんわ。
一流と呼ばれる大学を卒業しているような女性でもあそこまでの教養と色気を併せ持っている人はいませんから、まーそう簡単に真似できる存在ではないですね。
教養を持ちたいなら、それだけ沢山の知識は必要になるかなとは思いますね。本人自身が持つ知性に加えて知識が加わり、それが人生経験というもので熟成されて教養になるという感じでしょうか。