それまでの関係が順調であればあるほど、小さな喧嘩が一気にバランスを変えてしまう事はある。順調=盤石ともいえるけれど、順調=小さな違和感や不純物も認められない。そっちの方に意識が寄った、小さなミスも許せない、許し合えない順調もある。それまでの順調という足元があるからこそ、仮に小さな喧嘩があっても、それをも包み込める位のクッションであり包容力として作用する場合も勿論ある。得て小さな喧嘩で関係が破たんする場合は、片方、もしくは両方の気持ちが少し過剰な場合。ライトな好きで向き合えていれば、仮に嫌いになるとしても極端には走らない。もしライトでは無いヘビーな、「大」好きとか「とても」好きという強い感情で不安定に相手を思っている場合、一旦その相手との関係がこじれると、気持ちの大きさの「反動」もまた大きく出る。大好きだった場合は大嫌いになりやすい。とても好きな相手はとても嫌いになりやすい。気持ちの大きさは、それ故に不安定さの原因にもなる。喧嘩をきっかけにマイナス方向に気持ちが傾いてしまうと、その傾き方や偏り方もまた激しくなる。周りから見たら些細な喧嘩であっても、その二人の間に成立している独特のバランスが崩れてしまうと二度と戻らない場合もある。大好きという気持ちの大きさの反動で相手を嫌いになってしまった場合、それをニュートラルにするには凄く時間がかかる。お互いに気持ちサイズがそれほどでも無い同士が喧嘩をした場合は、お互いに嫌う気持ちもそこまで大きくは跳ね上がらない分、関係としては回復しやすい。大きな思いで繋がっている関係は、意外に脆いバランスの上に成り立っている。結果として急な喧嘩や些細な喧嘩でも、関係が大きく崩れたり乱れたりしてしまう。そういう事は実際にあるんだと思うからね☆