「みんな連携し合って仲良くすればいい結果になるのに、なぜ競争して自らを不利益な状況にしてしまうのだろう?」という質問でよいですか?
それは「競争して出し抜いたほうが自分個人が大きな利益を得ることができるから」です。
「ゲーム理論」というのがありますから、それを学んでみるといいですよ。そのゲーム理論の最も有名なものが「囚人のジレンマ」です。囚人のジレンマの中身については他で知っていただくとして、そのジレンマの中身は「お互いに協力し合ったほうがお互いに利益があるのに、自分が裏切ったら大きな利益を得る条件になると人は裏切ってしまう(選択をする人もいる)」というものです。
もうひとつ、集団版の囚人のジレンマとして「牧場のジレンマ」というのもあります。この牧場のジレンマはビジネスなどでもよくありますね。タピオカみたいなのがブームになると、そこらじゅうにブームを当て込んだ店が乱立します。あんなに乱立すると供給が需要を上回ってしまってどこの店も利益を出せなくなってしまうのに、参入者を止めることができません。
協奏を競争にさせない方法として「座」のようなものがあります。予めそれに参加できる人の人数を決めておき、その人たち以外の参入を認めないものです。例えば開業医なんかがそうです。地域に一定数以上の内科医や耳鼻科医が集まらないように医師会で事実上規制されています。
これはお医者さんたちにとっては協奏になっていいですが、患者側とすれば競争がないとお医者さんが腕を磨こうとしなくなるので不利益になりますね。
というふうに、質問者さんが競争をしないことは、誰かにとって不利益である場合があるのです。
お礼
そう思います、ありがとうございました