成績や習い事で嫉妬する男子はいましたが、女子とちがうのはおおっぴらに(聞こえよがしに)いやがらせを言ったり足を引っ張ったり、文句をつけてくることでした。
うち一人はほかにも畑のちがう特技というのか才能がいくつもあって認められていましたから、一つ、二つくらい自分が二番手なのも許せないのか、すべてにおいて一番でなければ気がすまなくて嫌味を言ってくるのか。なんとも狭量に思えて理解できませんでした。そんな彼にできたガールフレンドは妹とおなじく彼を崇拝しきっている感じでした。
学生時代。作業に必要な電子機器の特殊な設定法が少しいじっているうちにわかったので、あとから来た男子たちに手間が省けるように説明したら、「そうか、ありがとう!」ではなくて「これも僕たちよりできるなんて、君は本当にdepressingだ(=意気消沈させる、気が滅入らせる)」と、1.90mを超える頭脳明晰なノッポの二人組みが口をへの字にしたのが印象的でした。なにも誇示したりへこませたりする意図もなく、機械音痴の私でわかる単純作業だったのですが。こういうときにウソでも「いやーんわからないー、お兄ちゃんたち助けてー」とかほかの女子みたいに下目使いで呼んでおいて自分はなにもせずに待っていればモテたのでしょう(笑)
実際には、趣味などで女性のほうが上手だったりしても嫉妬しない男性もいますが、これぞ「懐が深い、度量が広い」というのかと思っています。