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「7人の侍」と「荒野の7人」の違いとはなになのでしょうか?
「7人の侍」と「荒野の7人」の違いとはなになのでしょうか? ストーリーは黒沢監督の7人の侍をベースに少し話を変えて荒野の7人が作られてるのですが、 作られ方が日本映画とハリウッド映画という点でどこがどういう風に違ってきているのでしょうか? 描き方の違いなど、ハリウッドはいつもハッピーエンドなど ご意見聞かせて下さい
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黒澤監督はアメリカの西部劇のような時代劇を創ろうと考えて、「七人の侍」にとりかかりました。従って、「七人の侍」の原点は昔のアメリカ映画にあります。黒澤監督は1910年生まれですから、1920年代以降のアメリカ映画を多く観ていたと思います。「七人の侍」の場合は、当時の日本映画としては破格の制作費で創られ、脚本も黒澤明以外に橋本忍、小国英雄という脚本家たちと実際の剣豪の話などを基に綿密に練り上げられて行きました。「荒野の七人」の場合は、脚本は一人で、「七人の侍」の中の侍のキャラクターと話の骨格をいただいているだけなので、私から見ると、似ても似つかない愚作になっていると思います。「七人の侍」のおもしろさは、後半のアクション部分にあるのは勿論ですが、その後半を有機的に生かす前半の侍集めの話がとてもよくできていて、その両方によって、繊細さと豪胆さが同居する類い稀な時代劇になっていると思うのです。この繊細さは手先の器用な日本人特有の良さであり、また日本映画の良さでもあると感じます。ハリウッド映画と一口に言っても、技術的には飛躍的に発展を遂げた最近のハリウッド映画に見るべきものは少なくて、70年代以前のものにいい映画がたくさんあると私は思っています。「荒野の七人」は60年代ですから、私の好きな時代の作品ではあるのですが、「暴行」〔「羅生門」〕、「荒野の用心棒」〔「用心棒」〕など黒澤監督の作品に限らず、リメイクに傑作は少ないというのが、私の印象です。文学作品の映画化が多く失敗するのと似て、素晴らしい原典を、その世界の息遣い、にじみ出てくるキャラクター、世界観など表面的になぞっただけでは到底及びもつかない結果になるのは当然とも言えるでしょう。あと、これは一般的に思うことですが、刀とピストルの違いは大きいと思います。一言で言うと、距離感です。ピストルは離れていても戦えるが、刀は近づかないと戦えないのです。そうした距離の近さが一層の緊迫感を生むのではないかとも思います。もっとも、「七人の侍」の場合、刀のみならず、種子島あり、弓矢ありで〔志村喬が最後の決戦の雨が降る中、弓矢を放つシーンの迫力は忘れられません〕、その点でもバラエティに富んでいます。
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時代劇と西部劇の違いと、監督が黒沢明かジョン・フォードの違いくらいではないでしょうか。
お礼
ご意見どうもありがとうございました
- toysmith
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基本的にはmarchさんと同じ意見です。 あとは…。 どんどん荒唐無稽になって行く続編の数々。 続荒野の7人 新荒野の7人 しまいには 宇宙の7人 (!)
補足
詳しい描かれ方とかはどうちがうのでしょうか?
時代劇と、西部劇の違いぐらいで、全くのパクリでしょう・・・荒野の7人は・・・ ブラインドフューリーなんて言う座頭市のパクリもありましたね・・・
補足
詳しい描かれ方とかはどうちがうのでしょうか?
お礼
ご意見どうもありがとうございました