>一緒に入れていたバッタに喰われた
一般的には「カマキリ:狩人→バッタ:獲物」のイメージですが。トノサマバッタとかだと外皮がかなり固く性質も荒いので、一緒の飼育ケースに入れていても襲われる事なく同居生活が続く場合があります。
また恐らく今回のケースの様な場合、既にカマキリの方が充分にエサを食べて体内の卵に栄養を行き渡らせていたため、質問者が捕獲した時点でもう既に追加のエサが必要無い状態であった可能性があります。そのためバッタには興味を示さず、すぐに産卵行動に移り、その後は天寿を全うしたと考えられます。
逆にバッタはエサが無く徐々に飢えてきたため、通常は食べない動物質の食べ物に齧り付いて何とか餓死する事を避けようとしたのでしょう。自分は見た事がありませんが、研究者が自然環境を再現した飼育施設の中において、バッタがチョウの卵を食べるシーンが観察された事例があります。
また野外で捕らえたバッタを解剖した結果、消化管の中に動物質由来のたんばく質が残されていた事例も多数報告されていますので。頻度は少なめでしょうが、植物食性オンリーと思われているバッタであっても、時と場合によっては肉食を行う場合があると思われます。
質問者の今回のケースはそういった非常に珍しいレアケースだと思われます。貴重な記録ですね。
>もう孵化出来ないの?
こればっかりは何とも…まあ普通に考えて可能性はほぼゼロかと。この卵鞘が産み付けられたのは正確には何時ですか?カマキリ(チョウセンカマキリ)の場合、やや遅めに孵化が始まるので。去年の秋に産み付けられたものであれば、今年の4月くらいから孵化が始まる計算です。
或いは室内でずっと飼育されていた場合、温かい環境が続くとカマキリの卵は、早ければ産卵後の1ヶ月で孵化が始まる場合もあります。昆虫飼育を専門に行なっているブリーダーの場合、意図的に温室環境で産卵させて孵化の周期を早めて年に2~3回のペースで累代飼育を行ったりします。
自然界ではカマキリの卵は主にネズミや野鳥に食べられる事が多く、かじられた卵塊がその後に無事に孵化した例は残念ながら自分は見た事がありません。従って今回のケースも絶望的と考えるべきでしょう。
卵鞘がかじられて穴が開けられてしまうと、そこから病原菌やカビ等が侵入して中の卵全体を腐らせてしまいます。また卵自体は無事でも全体を覆っている外側のカバー部分に穴が空いたり傷が付くと、外気温との寒暖差を上手くコントロール出来なくなるため。中の卵の発育が上手く行かず、結局は幼虫まで成長出来ずに死産みたいな形になる事が多いのです。
お礼
まさにそうです。 的確な内容でおどろくばかりです まさにそうです カマキリはたらふく、バッタは餌がなくカマキリの卵にしがみついて、食べていたようにみえました カマキリの孵化をとても楽しみにしていたのですが、これでふっきれます 色々とありがとうございました!