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着物 木綿の合わせをつくるのにかかる時間
着物で、木綿の合わせをつくるのにかかる時間、日数はどれくらいですか? 布に裁ち線などを描く 裁断 全行程で手縫い を条件とします。 とあるドラマ(明治~大正を時代背景とした)を見ていて デキる女性の描写として 「木綿の合わせであれば、2晩もあれば仕上げてしまう」 とその女性を評価しています。 その女性は日中他にたくさんの仕事や用事があり、仮に着物制作に時間を使えるとしても片手間程度だと思います。 この条件下で、合わせの着物を(手縫いで)2晩でしあげるってすごいことなのでしょうか?
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うん、ずっと和裁を趣味にしてます。 針もつ手を休めることはないかれこれ15年。 二晩で袷・・・できますよ、私でも。 プロではないですが。 多少の基礎知識が必要ですが、 洋服のような{布に裁ち線などを描く、裁断}が、ほとんど必要ないから。 縞模様なら、ソレがすなわち縫線とか。 もともと、洋服のように個人寸法はあまりないです。 大まかです。 なぜなら、反物幅が決まっているので、狭くするならともかく、 広げるのは無理。 それと、反物の長さも決まっているので、どこの長さを優先するかで、自動的にパーツの長さも決まる。 そういうこともあって、 今の反物は幅も広く、長くなっているので、いささかならず、逆に縫いにくいこともあります。 洋服なら、余分にすべての部分に縫い代が過多という状態を想像していただければわかりやすいかと。 身丈どれだけ、ソレでカット(新反で余分があるなら内揚げとして縫い込みます)、基本、縫い代は反物幅で決まる。 ものさしでここからここまで縫うなら、サカサカとです。 全行程で手縫い・・・・は、想像されるよりも、運針の目が荒いのですよもともと。 50年以上、もしかして100年ぐらい前の、嫁入り支度品を解いていると、縫い目は1cmぐらいとか、当たり前です、解いて洗う。 仕立て直すが基本だから、無駄に細かく縫う必要もないから。 ちなみに、一重ならもっと早い・・・というのはどうかな? チラシで見ると、一重と袷の仕立て代は同じででしょう。 単衣をプロは嫌います。 そう、省略できるような部分がないので、手間として布の端を全部、ソレこそぐるりをくけるというのは、普通に運針するよりも、かなり時間がかかります。 それと、もともとの2枚の単を合わせにするなら、簡単とのご意見もありますが、着物生活するとわかりますが、もとの着物は、元の形にはできません。 それは、縫い目が擦れて、元の形よりも、短く、より狭くしか、布として活かせないからです。 単をぱかっと、同じパーツを裏表接ぎ合わせる?ようなことは現実的には無理です。 もちろん、昔は布を取り回して、生かして、解いて縫い直して、着物生活してます。 一反まるごとを裏表裁断して、縫い上げるならという話での二晩です。 ボロつなぎ(解き物)のような条件だと、パーツの方向性を確定するのに 私は時間を要します。 シミが有り、縫い目のスレが有り、これを補修して、スレ跡が目立たないところに配置するにどうするかを考え・・・・となりますから。 昔の女性が内職仕事として、急ぎをもらって、新しい反物、裏も新しいもので二晩でというなら、十分にありです。 昔の男性用着物は、裏はねずみ小僧じゃないですが、裏表違うけど同じ着物? のように、上下で切れてない。 裏も金巾といって、総裏で、一枚仕立てですから、新反なら、なおのこと、今のように、裾回しとしての繋ぐ手間はいらない。 習いはじめの人は、袷が難しいしですが、慣れてくると、合わせのほうがただの運針だけで、サカサカ行けるようになります。
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- e1077
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早いと思います。 が。昔は袷着物を解いて単衣にして着回すことがあったので、袷に戻すだけということもありえるのかなぁとも思います。 因みにですが、単衣ならば一日で仕上げる事は可能です。手縫いで。
お礼
回答ありがとうございます。
お礼
すごく詳しい解説、ありがとうございます。 ぜんぜん知らないこともあって、読んでいて楽しかったです。 戦前(100年前)の縫い目は1cm、かなりざっくりとした縫い方だったのですね。 そして言い換えればそれだけざっくりとしていても「良い」のですね。