日本女性のBL好きは、今に始まった話ではないですよ。昔は「やおい」なんていわれていましたし、70年代には「風と木の詩」という「元祖BL」と呼ばれるマンガもありました。
戦国時代は男性同性愛は武士の嗜みだったという話は質問者さんもご存知でありましょう。あの東海道中膝栗毛のやじきたのお二人もアッー!な関係です。男性同性愛は明治時代になって「欧米では同性愛は変態だから、日本も脱亜入欧で合わせないとイカン」ということで、禁止になったのです。
「同性愛は変態」も「結婚まで処女を守ろう」も明治時代になってから外国からやってきたものなのに、日本古来だと思っている人がすごい多いんですよね。
おっさんずラブがこれだけ大ヒットしたのは、男女の恋愛ではコンプライアンスの問題とかナントカカントカで同じことが描けなくなったからでしょうね。
おっさんずラブは、田中圭さん演じる私生活がぽんこつダメ男に、吉田剛太郎さん演じる上司が惚れて入れ込んでしまうストーリーです。これが男女でやると、当然吉田剛太郎さんの役が女性です。実際、おっさんずラブの「ヒロイン」は吉田剛太郎さんです。
私生活がぽんこつダメ男の世話を甲斐甲斐しくやるヒロイン、て今そんなのをやったらやれ女性を家庭に押し込めようとしているとかどうとか叩かれるのは避けられません。でも女性心理として、惚れた男の世話を甲斐甲斐しくやりたいというのがあります。それが「仕事はデキるが、私生活はまるでダメ」っていうほうが女子の萌えポイントは高いわけです。だから世の女性たちは吉田さんの「ヒロイン」に自分を同化して「分かる~」ってやってるわけです。更に吉田さんが結婚していてそれを「忍ばないといけない」っていうのもまた掻き立てるポイントですよね。
「女性が共感するような作品を作ろうと思ったら、BLにするしかなかった」のだと思います。
お礼
今の時代、セクハラだのなんだのって、いちいちうるさくなっていますものね(;^_^A それを上手くかいくぐり、女性の心をくすぐったのが、このおっさんずラブと言う作品なんですね。 色々やかましい今のご時世で、女性の心をつかむは大変ですね(;^_^A 回答ありがとうございます