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ノミは体表に一生いるか

よろしくお願いします。 外から持ち運んだものに(今一番気になっているものは、買った水の段ボールです)付着する可能性はありますか? 念のためにそういったものは目視していますが、正直不安です。 「通常1~2カ月で一生を終えます。ノミの成虫が犬・猫の体表で過ごすのは、生涯で見るとほんの一瞬にすぎません。多くは犬・猫の周囲(飼育環境)で過ごしているのです」と書かれているページがありました。これはどういう意味でしょうか? 例えばセミのように、長年土の中に居て、成虫になって二週間程度で亡くなる、という意味に近いでしょうか? それとも成虫になっても寄生する宿主から離れて何処かに潜伏し、また宿主へ取り付くというような、一瞬しか体表に居ないという意味でしょうか? 多くはというのはその成虫というよりは、他所で生まれたノミ達のことを指すのでしょうか? どこかのページには体表に止まり続けて血を採取し続けるとも書かれていますし、簡単に宿主を離れて何処かへ新たな宿主へ行くとも書かれていました。何方が正しいのでしょうか? 自分としては、餌場となるところから離れていくこと、餌場以外の無機物に取り付くことがないように思えますが、不安です。

みんなの回答

  • 4017B
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回答No.2

ノミは隠翅目と呼ばれるグループに即する昆虫で、一般に同じ種類の害虫と混同して語られているダニとは全く別の種類の動物種です(ダニは昆虫の仲間では無く、クモやサソリに近い動物)。また良く混同されがちな「シラミ」は昆虫類で分類上はカメムシの仲間となります。ノミはその1mm程度の非常に小さな体のせいで原始的な昆虫類と思われがちですが、昆虫類全体の中では「完全変態」と呼ばれる「卵→幼虫→サナギ→成虫」の形態変異を起こすかなり進化した昆虫種で、バッタやトンボ、カメムシなどよりもより上位の高等な存在です。 で、ご質問の「ノミは体表に一生いるか」という件ですが…一般的なノミの一生を考えてみた場合、ペットや人間などに取り付いて血を吸うのは成虫だけで、それ以外の特に幼虫は血を吸わずに動物にくっ着く事も無く地面の草むらや室内であれば畳の隙間やカーペットの毛の中などに隠れ潜んでそこに落ちて来るゴミの欠片などを食べてひっそりと生活しています。姿形も成虫ノミとは全然違う姿で、芋虫みたいな姿をしています(釣りをやる人ならミールワームそっくりと言えば分かるかも)。そしてノミの場合、この幼虫とサナギの時代が尋常無く長期間で普通に半年以上~下手すると1年近くも幼虫として過ごした後にさらにサナギとなってミイラの様に半年以上も眠り続けます。 このため1匹のノミの一生を単純に時間単位で比較すると「幼虫&サナギ:1年、卵&成虫:10日」みたいな具合になるため、ノミについて解説したwebサイトや本などでは「ノミが血を吸うのは一生の間でほんの一瞬」と書いてある事が多いのです。ノミの卵は産卵されるとすぐにパラパラと宿主の体からこぼれ落ちて地面の隙間などに入り込みます。また吸血行動を行う成虫になると、付近を通り掛かった動物の呼気に含まれる二酸化炭素に敏感に反応して草木からその得意なジャンプ力を利用して飛び移り、その後は体毛などにしがみ付いて吸血と産卵を繰り返しながらやがて寿命で死にます(大体、1ヶ月間くらい)。 ですのでご質問の「ノミは体表に一生いるか」という問いに関して言えば、「ノミの一生の内で宿主体表に居る期間はわずかであり、その生涯の大部分は地表や草木の間に隠れ住んで過ごす」が回答となりますが…!実はこのノミのライフサイクルは生息環境によって非常に大きく左右され、特に昨今の密閉度の高い西欧型住宅に中途半端に日本式木造建築を組み合わせた一般的な日本型住宅環境下では、自然界と違ってノミが好む高温多湿で小さな隙間が多い環境がエアコンの普及率と共に日本全国に広範囲に広がっており、そのせいでノミも通常の繁殖サイクルよりも非常に短期間で産卵と繁殖を繰り返す様になっています。 すなわち前述の例では「幼虫サナギ時代が半年以上」と述べましたが、この非吸血期間が非常に短縮化され、産卵から孵化して幼虫~サナギ、そして羽化して成虫になるまでの期間が20日余りと非常に短くなっているのが現代日本におけるノミ状況です(またこれはノミに限った話では無く、ダニやシラミ等でも同様に自然界の平均よりも倍以上も早く繁殖サイクルを繰り返す様になって来ています)。 ですのでこの様にノミ自体の一生の期間が非常に短くなってしまうと、相対的に「ノミが宿主体表に居着く時間」も長期化する事になる訳です。仮に最短で繁殖サイクルを駆け抜けた場合、通常とは逆転して吸血行動を行う成虫時代が一生の中で最も長い期間を占める様になってしまいます。ただでさえ自然界の環境も温暖化が進行中ですので、この1年中ノミ吸血祭りは長期化し定着化して行く事になるのでしょう…嫌な事態ですが。 まあそういう訳ですので、今は特にノミ被害に遭っていなくても今後はノミに襲われる可能性は高まって行くばかりなので、今のうちにこまめに掃除機を掛けて部屋を掃除する習慣を付けて置くのは予防対策として非常に有効だと思います。またこの手の室内で繁殖しやすい不快害虫等の初期産卵繁殖時期は暖かくなり湿度も上がり始める5月末くらいから始まるので、その時期を狙って集中的に畳やカーペット等に薬剤を散布するも効果的だと思います。 P.S. 因みにノミの「卵」と「サナギ」の状態の時は普通の殺虫剤程度ではビクともせず死にません。一時期、TVか何かで「不死身生物クマムシ」てのが話題になってましたが、あのくらいに不死身です。物理的に叩き潰すか、バーナーで焼くか、熱湯で茹でるかすればさすがに死にますが…まあ普通の一般家庭で行えるレベルの方法では半分以上はノーダメージで生き残って、その後に普通に孵化して羽化して成虫ノミとなって血を吸いに来ます。 ですのでノミの駆除の基本は「無敵の卵サナギは無視して、ひたすら弱い時代の幼虫を駆除し続ける事で絶対数を徐々に減らして行く」が基本です。昭和の今までならばそれで、やがて気温が低くなって寒くなる10月になればノミ自体の活動が休眠状態に入って血を吸われる事も無くなり、翌年の5月くらいまでは安全安心になっていたのですが…。残念ながら前段で述べました通り、現代日本で快適生活を満喫する代償として我々は1年中、終わる事の無いノミ戦争へと突入してしまいました…!

noname#252893
質問者

お礼

詳しくご回答ありがとうございました。 つまりは「成虫は体表上で、他の幼虫や卵は大半といわれる地面などで」ということで宜しいでしょうか?

  • -ruin-
  • ベストアンサー率31% (239/770)
回答No.1

セミというより蚊に近いです。 血を吸って言う時だけ体表にいて、それ以外は基本的に畳の間とか、カーペットの毛の中にいます。カーペットをたたくとホコリが出ますがそれにも多くのノミなどの死骸が含まれており、いわゆるハウスダストもそれらを含む言葉です。 無数にいるのですでに侵入されていると思われ、いまさら段ボールを気にすることはあまり意味がないと思われます。それより定期的にバルサンなどを使うほうがよいでしょう。 どちらかというと段ボールにはダニがついていることが多いです。

noname#252893
質問者

補足

ご回答ありがとうございます。