50年前の昔、カメラにはカメラの本体だけにシャッターボタンがありました。
そんな昔のカメラではタイマーもなかったので、スマホ式の自撮りはできません。
レリーズがあれば、昔のカメラにも自撮りができます。
レリーズケーブルをシャッターボタンに結合させて使うと、カメラから離れてシャッターを押せて、するとタイマーを使った様な写真がタイマーを使わずに好きなシャッターチャンスに写真が取れ、レンズの前に立てば自撮りもできました。
レリーズ、またはレリーズケーブルはそんな道具です。
自撮りだけでなく、利点は他にもあります。
動物園で人の姿を嫌う敏感な動物や、虫を、隠れたところからシャッターチャンスを狙えるのです。
利点はまだあります。
レリーズを使うと、無駄な手の力がカメラに伝わった時の振動が無いので、望遠レンズを使う時にブレの無い良い写真が撮れました。
顕微鏡にカメラを接続した時にもブレが無くなります。
標準的なレリーズケーブルの構造は現代の自転車ブレーキケーブルと似ています。ブレーキケーブルを細く半分ほどにして、飛び出る中心軸ワイヤの先端にボタンを押すためのカメラ業界が定めた規格形状のコネクタが取り付けてあります。
ケーブルの手元はカメラのシャッターボタンに似た形状が一般的ですが、自転車のブレーキハンドルの様な形のものもありました。
ケーブルの長さは30cmが一般的です。
蛙ぴょこぴょこのレモン形エアポンプ型のエアピストン式のレリーズケーブルは5mの延長ができるものもありました。
レリーズにはケーブルなしの電波無線方式、光線無線方式という複雑なシステム方式もありました。
お礼
みんなありがとう