#2のatonです。
>今回、私が質問した主旨は(2)の方でしょうか?
>(1)、(2)どちらにしても訳が分からないのが
>本音でもありますが・・・(汗)
株式というのは,かなり乱暴に単純化すると会社の「所有権」のようなものです。例えばある会社が1万株の株式を発行しているとすると,そのうち1株を持っている人=株主は,その会社の1万分の1の所有権を持っていることになります。ですから,会社は,株主の利益を最優先に行動しなければならないことになります。
#そのかわり,株の対価として出資してもらったお金については,
#会社側は,基本的に返済する義務がありません。これも乱暴に
#まとめてしまうと,株式による出資は「返す必要のない借金」
#ということです。
この「株式」を,公開された市場で売買できるようにすることを,「上場」と呼びます。
逆にいうと,株式は,別に公開市場以外で売買してもかまわないということです。例えばある人が株式会社を作りたいと思ったら,自分で出資してくれる人を探して,その人に出資金の代わりに株式を渡す,というふうにしても全く問題ありません。というか,世の中の殆どの株式会社は,こういうふうに成り立っています。
ちなみに,株式の取引を行う公開市場は,日本国内には,東京証券取引所一部,同二部,JASDAQ,大阪証券取引所,ヘラクレス,マザーズなど,たくさんあります。これらの市場の違いは,基本的には後で述べる「審査基準」の違いです。
本題の「一部上場のメリット」についてですが,#2(2)の場合ですと,基本的に#1の方が書かれている通りで,「資金調達が容易になる」「信用が向上する」というあたりだと思います。
前者については,なぜそうなるかというと,自分の知り合い以外からも出資してもらえるようになるからです。
後者については,公開市場に上場するためには,その市場が定める審査基準をクリアしなければ上場できないからです。それらの審査基準としては,一般に財務の健全性(借金が多すぎない)とか事業の将来性が用いられることが多いため,これにパスすれば「箔」が付くという訳です。そして,先に挙げた公開市場の中で,最も審査基準が厳しく,かつ活発に取引が行われているのが,東京証券取引所一部,通称「東証一部」という訳です。
ちなみに,株式を公開するデメリットとして一般にいわれるのは,「意志決定の速度の低下」です。これは,市場公開によって,互いに利害関係を持つかもしれない多数の株主=会社の所有者の利益のバランスを図る必要が出てくるためです。
お礼
お礼が遅くなって申し訳ありません。 詳細な再回答感謝致します。