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樹脂(材質AES)の変形温度と保管条件について
- 樹脂(材質AES)の変形にいたる温度とは何度かを教えてください。
- 通常の保管(倉庫内でダンボール梱包)で樹脂(材質AES)が温度で変形する場合があるのでしょうか?
- 樹脂(材質AES)の保管条件についても教えてください。
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一般グレードのAESの熱変形温度(ASTM-D648)の試験方法 で85度100度です。 但しこの値は荷重18.6KG/CM”の場合です。 この事から考えると倉庫の温度が上がっても60度前後と仮定すると変形はありえないと思われがちですが、実際の成型品の大きさ、板厚、段重ねしたストック状態での下の成型品にかかる荷重を考慮すると条件次第では、充分変形は起こります。 実際当社でも、同現象はABSのノート型パソコンのハウジング形状の物で起こりました。
樹脂成形品が変形するかしないかは、いくつかの要因が影響します。そのため何度でとか通常といった形で特定することはできません。 その要因とは、その樹脂が持つ剛性(弾性率)と荷重、温度、時間です(樹脂の種類によっては湿度も影響します)。ご存知のように力(荷重)を掛けると変形します。すぐに放すともとに戻るのですが、長時間掛け続けると次第にもとに戻る量が少なくなってきます。また、高温で力を掛け、変形を与えたまま常温に戻すと、力を解放しても変形はほとんど戻りません。 maiamiさんが心配しているAES成形品の保管状態はどうでしょうか?無理な力や荷重が掛かっていたら変形する可能性があります。自重で変形することもありますので、そのような場所は支持材で固定すると良いでしょう。高温になるのであれば前もってテストしておくことをお奨めします。炎天下の車内や貨物船の船倉は80100℃近くになると聞いています。
お礼
yamさん有難うございました。 実際の保管状況は、ダンボール内に金物と樹脂を同梱させており、1箱の重量は20kgあります。設計上は、樹脂より金物の方が厚く樹脂には荷重が掛からないような設計となっており、実際にダンボールの内側には樹脂痕は残っておりません。 試験的に、炎天下の社内での保管を実施して見ようかと思います。
はじめまして、温度による急激な変化は、室内であれば起きないで しょう。しかし、湿度少ない状況下ですと、梱包の状態が良くなければ 変形もあるでしょう。当然、長期間置かれている場合には、けいじ変化 もします。長期間の在庫を置く場合の、環境に注意ください。
お礼
furuichiさんご回答有難うこざいました。 樹脂の変形が湿度に関係することは、初めてわかりました。
お礼
TAKARAさん実際の事例ありがとうございます。再度検証してみます。