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LPのCD化で音が違う理由は?
LPをCD化したものを買ってガックリ来るのが、音が違うことですね。 特にピンク・フロイドのアルバム『おせっかい』の中の「エコーズ」の最後 ヒューっと高い高い空の上どこまでも抜けていくような、あの高音の消え具合 CDだと何ともつまらないですね。 冒頭のピアノのカーン!という音の響きも全然違います。 私のCDプレーヤーが安物だからだろうかとも思いましたが、 エソテリックのSA-10やアキュフェーズの高額機種で聞いても同じでした。 LPはカートリッジによって音が激変しますが、 CDというカートリッジだと思ってあきらめるしかないのでしょうか。 近ごろ、これはLPのCD化は録音テープをデジタル化しているのであって、 レコード溝をデジタル化しているのではないからなのでは? という思いがしてきました。 LP製作には、カッティング技術者という人がいたそうですが、 その人が作った音はCDに変換されないのでは? 録音やデジタル音響に詳しい人に ぜひ教えてほしいです!
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こんにちは。 少し、脱線するかも知れませんが、しばらくお付き合いください。 https://www.youtube.com/watch?v=53N99Nim6WE ですかね。リアルタイムでは記憶にありません。LPの片面Fullに使った曲という話題は覚えてました。グラミー賞でしたかのThe Dark Side Of The Moonは、死蔵コレクションからいつのまにか消えてました。 1970年~80年代に仕事としてライブのステレオマスターテープ作成(録音)を仕事の一部としてやってました。初期の録音は一流レーベルではありませんが、LPにプレスされた物もあります。LPにされると酷く音が変えられてしまうのも経験しています。エンジニアの趣味の違いもあるでしょうが、オーバートラックの防止とか物理的な問題もあったのでしょう。 70年後半になるとカセットテープにドルビーBノイズリダクションが付き、どうにか音楽録音として使えるようになり、配布の最終形態として納品まで品質をコントロールできるようになりました。オリジナルは2Tr38もしくは19cm/Sで録音してました。 80年代はPCMプロセッサーを購入しビデオカセットに録音してました。 90年代には、入院とバブル崩壊で仕事が激減しリタイヤしました。 PCMプロセッサーと同時期に、後にサウンドエンジニアを中毒させるエフェクターが登場します。録音テープは経年変化で中音域が落ち込み元気の無い音になる、それを復活させるエンハンサーという触れ込みだったと記憶してます。 どんな効果か一聴に如かずなので、 https://youtu.be/CgdZSJf1RFg?t=86 それともう一つ、コンプレッサー・エフェクト https://www.youtube.com/watch?v=bkMNpFKGsXI こちらはFM放送などの音量補償に使われ、またTVのコマーシャルの神器(音量アップ)として欠かせない機材となりました。 Youtubeのサンプル動画のように単一の楽器に使う事は、私にも有ります。先日のクリスマスライブにもエンハンサーとコンプは多数(マルチで)使ってます。 仰せの通り、『LPはカートリッジによって音が激変します』。左右のクロストークも-20dBくらいで悪いです。スクラッチノイズも多くてダイナミックレンジが狭いし、50Hz以下はオーバートラック防止のためにカットされるし、埃や傷によるプチプチノイズも発生します。上質なカセットテープの方が物理的条件は良かった。それより2Tr38、更にPCMに収められた臨場感はそれを凌駕していた。44.1KHz16bitという規格はオーバーレベルが許されない為、レベルの読み(勘)がシビアになるが、凄い能力を持っていたと思います。(当時の私はPC-9801の24KHzやDOS/Vパソコンのフライバック音30KHzが聞こえていた。30KHzは2Tr38には録音されるがPCMには録音されない。今思うに、音楽における15KH以上の音は、高次倍音であり、特に音楽に於いて基音や音色を決める低次倍音無しには存在しないので、30KHzが聞こえる利点など何も無い。単独で聞こえる時は常にアクシデントノイズなのだ。) ハイレゾ録音できるようになって良かった点は、24bitにダイナミックレンジが広がって(実際にはノイズ問題で10dB程度に過ぎないのだけど)録音レベルに気を遣うウェイトが軽減された事ですかね。 私の場合、どちらかと言えばクラシック系生録音が多かったので、これら特定の歪みを加えて味付けするエフェクターは使いません。会場の残響など雰囲気が重要なファクターになる楽曲で送り出しに挿入すると、一発で楽器の前後感や雰囲気を破壊してしまうからです。(今はデジタルリバーブ等、音場を操作する機材で新たに作れますけど) 逆に言うと、70年代には既に始まっていたマルチトラック主体のエンジニアにとって、これらは非常に都合の良いエフェクターなのです。体感音量の小さい楽器の音を大きく聞こえさせるなど、ライブでは決して聞けないバランスにまで広げてイメージ通りの楽曲に仕上げられるのですから。 70年にできなかったことが80年ではでき、更に今世紀に於いてはデジタルミキサーやDAWソフト+様々な音加工プラグインでサウンドコラージュされるのが当たり前になっていると思います。 したがって、一部のマニアが言うようなCDの規格のせいではなく、音源制作者の感性による結果です。 CD化する際に、ピンク・フロイド本人達が拘わったのか音決めするプロデューサーが誰だったのか知りませんが、1987年に元の16トラックテープよりリマスターしてCDになっているようなので1971年のLP盤とは異なる音、異なるバランスになるものと思います。 LP音源を聴いてませんが、プレーヤのカートリッジを変えるなどとは、次元の異なる変化になっていることでしょう。 このようなリミックス版CDは、別構成と考えてください。どう弄っても過去のLPと同じようにはなりません。 LP音源の楽曲構成が気に入っている場合、それをご自分で、オーディオインターフェースを使ってデジタル化するのがベストです。
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- shinotel
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結論から言えば、あきらめざるを得ないと思います。 そもそも的な言い方をすれば、LPからCDへの移行期には、音質について様々な意見が飛び交ったものです。即ち、LPでは出ていたであろう高音域、低音域がCD制作の過程でカットされているわけですから、LPのように聞こえない音まで聞こえる(聞こえるような)感じはなくなってしまいます。 根本的な問題として、アナログ→デジタル化へのA/Dコンバーターの性能、あるいは逆にデジタル→アナログ化へのD/Aコンバーターの性能に左右されますので、今LPをお聞きになった雰囲気まで再現するのは、とてもムリと言えるでしょう。 お使いになっているA/Dコンバータ、D/Aコンバーターがどんなものか分かりませんが、パソコンでヒョイヒョイとデジタル化するような感じでは目標にはほど遠いと言わざるを得ません。 ご質問の中身から察するに、耳が肥えた方のようにお見受けしますが、それだけに余計に不満が残るのでしょうね。
お礼
ありがとうございました。 ほめていただいてうれしいです。
補足
CDとLPの差は録音テープとレコード溝の違いという点についてはどうなんでしょうか? CD化で失われた最大のものはカートリッジによる音の違いを楽しめなくなったことです。カートリッジで音が変わるということはハイファイではないということでしょうが・・・ CD化で良くなったことは中古ディスクが安心して買えるようになったことです。 カートリッジを換えるように音の違うDACカードを差し替えられるようなアンプはできないものかとヤマハの若い社員に聞いてみると、ハナから無理ではなさそうでしたが・・・
LPでも,マスタ録音がアナログだと「なまり」や「歪み」があります。1980年ころからのデジタル・マスタリング(最終段階だけアナログ)であれば鮮鋭です。ほんとうの「天井が高い」(周波数帯域が上方に伸びている)と表現される音がします。いちがいにLPだから,CDだからとはいえないと思います。 CDも,いちどPCに取り込んで,フリーソフトで「アップ・コンバート」(サンプリング周波数2を倍の88kHzにし,データを論理的に補完)すると,少し聴覚上の天井が高くなります。フリーソフトの「スペクトラム・アナライザ」がありますから,いろいろ試してアナライザと聴覚で比べてみると面白いです。 アナログ時代にも,EP用の安物(中波ラジオでよく聞こえ,万人受けする)「どんちゃか」ミキシングと,LP用の端正なミキシングが実在しました。CD時代にもこれはあり,LPとおなじ古い音源のはずなのに,「どんちゃか」傾向になった製品があります。アナログ時代には(機械的にカッティングも再生もできないので)故意に抑えていた低音を,CD用にはフルビットで録音できますので,猿耳の技術屋は試してみたいのでしょう(笑)。また,CDには20kHzいじょうは録音できないので,十数kHz~18kHzあたりを強調して,猿耳には高音がでているように錯覚させる製品もあります。 音楽編集ソフトのイコライザを使い,自分の装置と耳にあわせたWAVEファイルでHDに保存し,再生はこれでおこなう。そして,CDはヤフーオークションで叩き売る(笑)。
お礼
ありがとうございました。
補足
自宅を録音スタジオにして録音技術者の仕事なんか吹き飛ばしてしまうわけですか。 面白そうですが、どうもオーディオにコンピューターを介在させるのは好みません。 先日もCS衛星ラジオで、配信受けるのにマックOSがウィンドウズより音が良いなどと言ってましたが、ならオーディオ専用のベストのOSを開発してくれよと思います。
お礼
ありがとうございました。ユーチューブで久しぶりに「エコーズ」が聞けて良かったです。サーフェスの音でも23分の全曲楽しめました。さすがに最後のフェードアウトなど汚い音ですが。
補足
うーん、やっぱりコンピューターですか。もう年ですからあんまりめんどくさいことに入って行く気がないのです。 実はCDプレーヤーももう持たなくなってかなりになります。レコード屋で試聴して気に入って買ってきたのが自宅で聞くと全然楽しめなくて、あのトラウマは大きいです。寺井尚子ですが。 CDの高音エネルギーは強力なので、それに負けない低音を持つアンプとスピーカーでないと音楽が楽しみにくい。SACD対応だ、ハイレゾ対応だと高音を伸ばしたスピーカーは売り出しても、20Hzまで出るCDの低音対応をメーカーは全くやる気が無い。 LP時代から山水のアンプでないとキンキンした音になって楽しめなかった。山水が存在しない今、既に何度も修理した39年目に入ったD707をプリとしヤマハAX2000Aをパワーとして使っていますが心配です。 DAT規格の旧ミュージックバードでも電波になって宇宙を往復してくる間にずいぶん音はソフトに丸まっていて、生のCDよりも聞きやすく、今はもっぱらこれです。圧縮音になったのは残念ですが、妙に音が良くなってきたと思ったら局内設備を更新して音の経路が簡素になったようでした。一日中鳴らしていて、午前中は閉店しているジャズ喫茶よりも長く使っているかもで、アンプ寿命が伸びているようです。