こんにちは。
私は、Drではありませんが、病院の事務長を30年近くやっていました。
>>胃腸炎は熱や嘔吐がない場合もあるんでしょうか?
はい、あります。
さて、あなたの情報だけで考えられる事を述べてみたいと思います。
(多分、Drも同じ考え方をすると思います)
>>12月20日に私と9ヶ月の娘が胃腸炎になり、翌日主人も感染し、次女は胃腸炎にはならず我が家は落ち着き一昨日友達とお出かけして、友達が25日まで胃腸炎で、お出かけした時にお子さんが下痢をしていました。
上記の内容だけを取り上げると、
★まずは、「感染性胃腸炎」の可能性を考え(疑われ)ます。
しかし、この「感染性胃腸炎」は「ウイルス」または「細菌」により引き起こされた「胃腸炎症状」を包括したもので、「胃腸風邪」とも呼ばれます。
皆さんが良く使う言葉で「風邪です」と同じように使われる言葉です。
皆さんが病院などでの診療な際、「先生、風邪をひきました」と訴えたりしますが、
「発熱を伴うもの」「喉の痛みだけのもの」「咳が止まらなもの」「鼻水が止まらないもの」「下痢などを伴うもの」「それらの幾つかが組み合わされたもの」等々。その症状はさまざまです。
「胃腸風邪」も「風邪」の一種で「発熱」などの症状が出ないまま「胃腸炎」になったものです。あるいは、他の症状も組み合わされている。
話を元に戻しましょう。
>>12月20日に私と9ヶ月の娘が胃腸炎になり、翌日主人も感染し、次女は胃腸炎にはならず我が家は落ち着き
「感染性胃腸炎」
★「風邪症状」をどこかから「うつった(うつされた)」または、あなた自身or娘さんが「発症」した場合が考えられます。
★「風邪」だったら「熱はでないの?」とか「咳は出ないの?」と聞かれますが、必ずしも、それらが無い場合もあります。
★今回は、どうやら「胃腸炎」という症状になったものと考えられます。
★長女さんが「咳」「喉が痛い」・・・は、やや近いかもしれませんね。
1.「接触感染」
★「感染症」ですから、例えば、例えばの話ですが、あなたが「感染性胃腸炎」の人と手が触れあった。あるいは、その人の持ち物などに手を触れた。それにより、まずは、あなたが感染して、発症してしまった。
★良く手洗いをしないで娘さんに食事を作ってあげた。4歳の娘さんが感染し発症してしまった。
★娘さんの便などを拭った時、再びあなたの手などに「細菌」が付着した。あるいは、その手を簡単に、サッと水で洗っただけで調理をした。食器の準備をした。ご主人に感染、発症。
★次女さんは、幸い母乳or調乳であったので、感染はしなかった。
★お友達も、あなたが「うつされた」誰か、と共通の人により感染、発症をした可能性も考えられます。
★なお、「風邪」のように「空気感染」はしませんので、間違えないように。
2.「経口感染」
★これは、一般的に言われる「集団感染」「集団食中毒」が良い例でしょう。
★腐った食物、病原菌をもった人が調理した場合など。
★皆さんが良く耳にするのは、「ノロウイルス」「O-157」など。
★その他にも、「アデノウイルス」「ロタウイルス」「サルモネラ菌」「腸炎ビブリオ」などがありますが、あなたの(及び、家族)の症状からは考えられないと思います。
3.「免疫力の低下」
★ウイルスや細菌が体内に入ったとしても、感染する人と感染しない人がいます。
★それは感染症の抵抗力となる「免疫力」が違うからです。
★免疫力が弱っていれば、体内に入ってくる細菌が悪さをするのを止められず、胃腸炎を発症してしまいます。
★これも、あなたの文面からすると、考えられません。
では、「感染性胃腸炎」の対処の仕方は・・・。
★「下痢」の場合は、そのまま「出るに任せる」。
★「嘔吐」の場合も、吐きたいだけ吐かせる。
無謀なようですが、そうして、「菌」を体内から「出させる」ことが一番なのです。
★軽い症状であれば、数日~1週間程度で「自然治癒」するはずです。
★症状が長引く場合、あるいは、どうしても我慢できない時には、きちんと医療機関で診察を受けて下さい。
★ただ、Drとしても、いわゆる「対症療法」と言って、
「下痢が続く」・・・整腸剤を投与する。「ビオフェルミン」等。
市販薬を買う場合は、薬局(ドラッグストアー)の薬剤師に相談をして、できれば、いっきに下痢を止める「正露丸」などではなく、整腸剤程度の「ビオフェルミン系」の薬をお勧めします。
「胃が重苦しい」・・胃腸薬。
市販では「〇〇胃腸薬」等。
「胃が痛い」・・・・胃腸薬+胃腸系の痛み止め。「ブスコパン」等。
市販薬では、2つを兼ね備えた「胃腸薬」もあります。薬剤師と良く相談しましょう。
「喉が痛い」「咳が出る」・・・風邪薬。
この「風邪薬」の際は、必ず、「胃腸の下痢症状があった」ことを申告してください。胃が弱っている場合もありますので「整腸剤」と併用すことをお勧めします。
最後に、何はともあれ、あなたのご家族では「沈静化」したようですので、なによりだったと思います。