血にまみれた美青年が復讐を誓う
とある美青年が一昨日の深夜、トイレに行こうとして立ち上がったが、寝室の引き戸の所でよろめいた。少々酔っ払っていたみたいである。思わず引き戸に手をかけたが、引き戸ごと美青年は向こう側に倒れた。何にぶつけたのか美青年も覚えていないらしいが、オデコの端っこがザックリと割れ、立ち上がろうとする美青年の前側を、流れ出る鮮血が真っ赤に濡らしたのだった。
引き戸をはめ直した美青年は、急いでトイレに行き、トイレットペーパーを丸め、オデコに当てがいながら、小便をした。その美青年は美しいだけではなく、片手で止血、片手で小便と、2個のことを同時にできる才能も兼ね備えていたのである。そして血まみれで焼酎の水割りを飲み直しして、そのまま眠りについたのだった。
美青年は小中学生たちの騒ぎで起こされた。起きるととても頭が痛く、
「何なのだろう、この体のすぐれなさは」と一瞬思ったが、小中学生たちの騒ぎのみなもとが自分だと知ると、いろいろなことが脳裏をよぎった。そして鏡の前に行き、ことの全部を思い出したのである。
美青年はココロに誓った。
「焼酎ごときに舐められてたまるか。仕事が済んだら昨日の2倍飲んでやる」と。
頭にいつものようにタオルを巻いて出勤、そして客の元に行ったのだが、その客が開口1番、
「タオルに血がしみてますよ」と教えてくれ、そこから暇な客との会話になり、その日はほとんど仕事が進まないまま帰路に着いたのである。
美青年の復讐心に偽りはなく、2倍ぐらいは飲んだった。そして今夜も美青年の復讐は終わらず、通常の2倍を目指して現在がんばっている最中である。この美青年の行動は、いかがなものなのか?今夜のオツマミは、子供の晩御飯で作った水餃子の残り物な私に、誰か教えてください。
https://www.youtube.com/watch?v=xv4HOh9uwLc
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