• ベストアンサー

小型ベースアンプはなぜ増えたのか?

ベースアンプヘッドに関して質問させてください。 むかーし、ベースアンプヘッドといえば、大きいのが相場でした。 4Uサイズくらいの幅と高さがあったような。 ところが、ここ最近非常にコンパクトなものが多数登場しています。 W数をみると、まずまずの容量をもっています。 どうしてこんなに小型にできるようになったのでしょうか? これまでの大型のヘッドとの差はどんなところにあるのでしょう? また、小型のアンプ間での技術的な差はどんなところにあるのでしょう?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.2

はじめまして♪ 今でも造り続けられていますが、昔から存在した大きなヘッドアンプは真空管式等が多く、ハイパワーに伴い発熱量も大きく成るため、十分な空冷も出来るよう、内部空間も余裕を持たせていましたし、発熱量に見合う電源回路も必要だったため、大型のトランス、大型のコンデンサー、熱に耐えるために大型の抵抗器などを組み合わせていました。 近年、高性能化しながら安価になってきたデジタルパワーアンプユニットIC(D級アンプ等とも言う)や、インバーター式等の高効率な小型ハイパワー電源回路も普及しましたので、これらの技術を組み合わせる事で、非常にコンパクトなヘッドアンプが造れるのです。 ただ、実は弱点もあります。 (まぁ、弱点が無いなら、プロミュージシャンや実際のライブ会場で、これらの製品が一般化しているはずですからネぇ。) 製品ごとのスペック表記は、細かい部分も確認しないと、惑わされる場合が有ります。 たとえば、出力ワット数。 一瞬だけなら出す事が出来る最大値をアピールする製品も有れば、一定の条件下で一定時間なら出せる値を利用する場合も有りますし、演奏状況による過酷な環境をふまえて、余裕を持たせた安全値を表記する場合も有るのです。 このあたり、表記の考え方で、簡単に数字は数倍に変わったりしますから、十分ご注意ください。 また、真空管アンプの場合、ある程度聴いていて歪みが感じられるくらいの範囲で出力値を表しますが、さらに音量を上げて行くと歪みが徐々に増えながら、すこしずつ出力の増加が抑えられてきます、ある意味でコンプ/リミッターのような効果があるので、瞬間ピーク音は歪んでさほど大きくは出ないが、平均音量はかなり高く出来る。というのが現実です。 しかし、旧来の半導体アンプ、近年のデジタルアンプでは、一応真空管アンプと同じように一定の歪み範囲までを出力範囲とするのですが、それ以上入力信号を高くしても一気に歪みが増えて、出力はほとんどあがらない状況になります。 (歪みが5%から10%等のように徐々に増えるのではなく、一気に100%/200%などになる。このため、非常に耳障りな「異音」に感じられるため、実際にはたとえ一瞬のピークであっても「最大出漁範囲以内」で利用するのが常識です。) 現実的にも、真空管アンプの25Wや30W級が、半導体アンプ(デジタルアンプも含む)の場合、100W級と同等と言われますからね。 先の「最大パワー」アピールポイントも有ったとすれば、200Wと言われても、真空管の25W級と同程度。と成る場合もあり得ますから、製品の本質をよく見抜いて選ぶようにされた方が良いでしょう。 なお、デジタル電源/デジタルアンプは、きちんと対策が行き届いていませんと、他の機器へノイズをまき散らす場合が有ります。 (電源系から回り込んでしまったり、内部の高周波動作は電波として外に漏れたりしますと、信号レベルが低い他のマイクケーブル等に飛びついてしまったりする場合もあり得ます。シールドは外部からの飛び付きを低く抑えるケーブルですが、完璧に防げる物ではありませんから。) 練習用や、アマチュアのミニコンサートくらいなら、ほぼ問題は無いでしょう。 そして、こういう目的には、安価で小型でそこそこ高性能。大変重宝する部類製品と言えます(あまりにも低価格だと、ちょっと不安ですが。。。3万くらいなら、大丈夫だと思いますよ。使った事無いけれど。。。苦笑)

Luna-Titanium
質問者

お礼

知りたいことが的確に知ることができました。非常に、非常に的確で納得しました。素晴らしい回答、ありがとうございます。適切な条件下で活用できるかを考慮して購入のNO/GO判断をかけたいとおもいます。 オーディオ向けのデジタルアンプは使用環境的に適合するんですが、楽器はダメなケースも明らかにあります。 しかし、あのサイズであの音は魅力的です。

すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (1)

  • c80s3xxx
  • ベストアンサー率49% (1635/3295)
回答No.1

基本は,デジタル化というか,D級ドライブということになるんだろう.技術的には何十年も前からある方法だが,使用するデバイスの特性とか,制御技術とかそういうのの進歩で,実用レベルの意味のある状況にようやくなったということかな. D級ってのは,スイッチング方式ということなのだが,これはスピーカをドライブするパワー段は超高速動作するスイッチのように動く.むかしの半導体では,スイッチがオンになっているときでも内部抵抗があまり低くならなかったので,どうしてもここでの発熱が馬鹿にならない量になる.これでは通常のアナログ増幅と比べて大してメリットがない.しかもスイッチのオンオフの速さにも限界があった.今は,オン抵抗の極端に低く,かつ,超高速でオンオフのできる素子があるので,パワー素子での発熱を極小にできるわけで,その分小型化できる.同じことは電源の制御でもあるので,結局,本体の発熱がそれまでのアンプに比べて極端に小さくできるようになったわけだ.

すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A