No.3の「いい歳して大学生みたいなことやってんじゃねーよ」の続き。その後も車で遠出していました。
個人情報がふくまれるので曖昧に書きますが,小学生の夏休みに,伯父貴の家にしばらく泊めてもらったことがありました。おなじ造りの社宅が並んでいましたが,海が近くにあり,自動車のタイヤを浮き袋に貸してもらって,いとこや近所の子供と遊んでいました。カニがたくさんいて,伯父貴の家の庭にもぞろぞろ入ってきました。楽しかった。伯父貴は会社が潰れて遠くに転職しました。
そこを再び訪れようと思い立ったのです。伯父貴が働いていた会社名,地名,海のそば。これだけの手がかりしかありません。かなり近くまでたどり着いて,バスの営業所に寄って道を尋ねたところ,プロの運転手さんも伯父貴の会社を知らないのです。道行く人も知らない。だんだん「あれは異次元体験だったのか?」と不安になって(笑),片端から聞いてまわると,ひとりの老人が「知ってるよ」。しかし,当時とは道がちがい,旧道はもっと上のほうにあったらしい。だから記憶の景色とちがうはずだ。
驚くべきことに,その場所に行ってみると,当時とまったくおなじ社宅が数軒だけ残っているのですね。40年以上の歳月にもかかわらず。近所の人にそっと尋ねたら,「ほとんどの人は遠くに転職していったが,地元で仕事をみつけた人は会社から社宅を払い下げてもらって,まだ住んでるんだ」。
記憶にある「海」に行ってみたのですが,「入り江」というか,「河口」なのですね。子供の記憶はいいかげんなところがあります。当時,カニがたくさんいた石積みの護岸は,コンクリートになっていました。
伯父貴はその翌年に他界しました。この旅行のことを報告する機会はありませんでした。妹も一緒に泊めてもらったはずですが,この話をしても「まったく覚えていない」。
その後,体力的に遠出がしんどくなり,車検費用ばかりかかる状況になってきました。あのとき小学生の夏を訪ねる旅に行っておいてよかったと思います。
お礼
ダーツの旅、じゃなくって、ルーツの旅なのですね^^ >そこを再び訪れようと思い立ったのです。伯父貴が働いていた会社名,地名,海のそば。これだけの手がかりしかありません。かなり近くまでたどり着いて,バスの営業所に寄って道を尋ねたところ,プロの運転手さんも伯父貴の会社を知らないのです。道行く人も知らない。だんだん「あれは異次元体験だったのか?」と不安になって(笑),片端から聞いてまわると,ひとりの老人が「知ってるよ」。しかし,当時とは道がちがい,旧道はもっと上のほうにあったらしい。だから記憶の景色とちがうはずだ。 ご老人に辿りつけなければ「異次元体験」で終わっていたことでしょう。 >記憶にある「海」に行ってみたのですが,「入り江」というか,「河口」なのですね。子供の記憶はいいかげんなところがあります。当時,カニがたくさんいた石積みの護岸は,コンクリートになっていました。 それは寂しいです。カニさんたちはどこへ行ったのでしょうか。。。 >伯父貴はその翌年に他界しました。この旅行のことを報告する機会はありませんでした。妹も一緒に泊めてもらったはずですが,この話をしても「まったく覚えていない」。 子供のころの1歳2歳の差は大きいですもの。 伯父様にはとても残念でしたね。 >その後,体力的に遠出がしんどくなり,車検費用ばかりかかる状況になってきました。あのとき小学生の夏を訪ねる旅に行っておいてよかったと思います。 『少年時代』好きな曲です。 https://www.youtube.com/watch?v=0zb941Admo4 ご回答ありがとうございました。