• 締切済み

中学校の生徒会長は女子生徒が多いのか

うちの近くの公立中学校の生徒会長が女子生徒であることが分かりました。 今、日本の中学校の生徒会長は女子生徒が多いのでしょうか。

みんなの回答

  • moritaroh
  • ベストアンサー率56% (658/1172)
回答No.2

特に中学校には多いと思います。 かれこれ10年以上も前ですが、私が中学・高校生だった頃も、生徒会長はずっと女子でした。 この理由はいくつかあると思いますが、1つは男子生徒のヒエラルキーの問題。 生徒会長ともなると、模範的な生徒として全校生徒の前に立たなければなりません。これは「真面目さ」という属性を持って『目立つ』タイプとなるのですが、男子生徒のヒエラルキーでは「真面目」な男子というのが上位ではないため、男子を生徒会長にしづらくさせていると思います。 たいていの学校では生徒会長は立候補制での疑似選挙で決定すると思うので、本来『目立つ』タイプの生徒で人気が獲得できないと生徒会長にはなれません。男子は概ね「運動部」タイプが学校全体では格好良く『目立つ』生徒で、「ヤンキー(不良)」タイプがそれに準ずるようなヒエラルキーが存在し、「真面目」タイプはヒエラルキーではそれら以下となります。 つまり、10代の男子にとっては「真面目」であることよりも「運動部」で活躍することや「(多少の)ヤンチャ」っぷりがあった方が格好良いと思われ、相対的に「真面目=格好悪い」というイメージが定着してしまうのです。 生徒会長はヒエラルキーの上位の生徒とも対等に渡り合う必要があり、『運動部所属でヤンキーとも仲が良い』が「真面目」というタイプの男子でない限りは、生徒会長は務まりづらいのです。しかし仮にそのような男子にとっても、ヒエラルキーの構造上、生徒会長として「真面目」で『目立つ』ことより、たとえば部活動で『目立つ』ことの方がより格好良いものと認識されています。『目立ちたい』という思いはあっても、「真面目」や「模範的」という部類で『目立つ』ことは、ヒエラルキーの最上位に君臨しているわけではないので、男子にとっては、恥ずかしさがつきまとうのでしょう。 ゆえに、男子のヒエラルキーには無関係な女子を生徒会長にしておく方が、男子も言うことを聞きやすく、教師側の学校運営の都合も含めると、さほど人気ない男子生徒を なお、「真面目」や「模範的」という部類の男子にとっては、わざわざ生徒会長になってまで『目立つ』ことをしなくても、テストや学校の成績で『目立ち』、特に中学生であれば優秀な高校に進学さえしてしまえば、男子のヒエラルキーなど関係なく「勝ち組」になれるので、そのことの方が生徒会長になることよりも優先順位が高くなるのでしょう。 以上は男子の視点の理由ですが、もう1つ、女子の視点からの理由を考えてみます。 高校はともかくとして、中学校であればやはり進路は重要で、現在は見直され始めていますが、2000年代に入る頃から多くの都道府県で公立高校の自己推薦入試が行われています。 この自己推薦入試において最も重要なのが「内申書」でしょう。各教科の成績だけでなく、特記事項として部活動の実績や学校内での委員会活動なども含まれ、生徒会長ともなるとかなりのポイントが「内申点」として加算されます。 この「内申点」を考えたとき、精神的に幼い(良い意味で言えば可能性に賭けることのできる)男子は部活動での良い実績を成すことを注視しがちですが、現実的(悪い意味で言えば打算的)な女子の場合は、自分の行動次第である程度結果が予測できる委員会やボランティア活動をかなり意識します。 「内申点」の加算項目にはさまざまあり、体育祭(運動会)の応援団長なども含まれるものの、それらは運動部や男子の専売特許的(近年では女子生徒の応援団長もいるそうですが)なもので、各種委員会の長や生徒会長の座は、男女に関係なく得られため、女子にとって生徒会長が最大の「内申点」加算項目と認識されます。 もちろん女子にもヒエラルキーが存在します。が、男子ほど属性が明瞭ではありません。「真面目で誰からも好かれる」という理想的な女子生徒像をほぼすべてのヒエラルキーの層で共有しています。 女子の場合は、集団から抜きん出て『目立つ』ことを男子ほど求めず、むしろ集団の中にいかに溶け込むか、というのが学校生活上では重要なので、本来『目立つ』ことが必然となる生徒会長は非常に難しい位置づけにあるでしょう。しかし生徒会長を「学校全体で一番『目立つ』存在」と認識することから、「みんなからの人気者」という解釈に捉え直したとき、「真面目で誰からも好かれる」という理想的な女子生徒像を体現することにもなります。 ゆえに「内申点」を考慮した際のメリットだけでなく、ヒエラルキー的な部分でも女子にとって生徒会長は都合良くできているのです。 上記の点から、現在の生徒会長は「真面目さ」よりも「人気者」であることの度合いの方が強くなっていると思います。学業成績優秀であるとか模範的であることよりも、サービス精神が旺盛であるとか、『敵をつくらない』生徒の方が選ばれやすいのでしょう。 集団の中で『敵をつくらない』ことが学校生活上でメリットとなるのはやはり女子ですので、生徒会長に求められている属性が、そもそも女子に向いているのだと思います。 男子の場合は真面目であればあるほど議論によって敵をつくってしまいがちですし、また派手で目立つほど必ず対抗してくるライバルが出現してしまう(もっともそれが男子の精神的な成長を促す)ものです。

回答No.1

統計をとったり、何処かの統計をみたりしたわけではありませんが、生徒会長に女子生徒がどんどん増えている、という傾向は、もう10年前くらいから感じています。 特に中学生の場合、精神的に女子のほうがずっと大人で、かつ元気のある子が生徒会長になるパターンは、多いように思います。 生徒会長=男子、副会長=女子、という考えも、男女差別ですし、生徒会長に女子が増えていることを好意的に受け止めています。