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絵の鑑賞
美術館とかいくと落書きでもしたかと思われる どうみても下手なのがありますよね、美術館で なくとも図書館などでも好意的に展示されている ようです、下手すぎて見ていても楽しくないのだけど 絵の価値というものはどう判断されているのでしょうか ちなみに自分は絵が苦手なので、なんでこんなのが飾ら れているのか不思議です。 宜しくお願いします。
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西洋絵画の歴史っていうのは、ルネサンス以降は一貫して「いかにリアルに表現するか」に重きがおかれました。遠近法の発見とか立体的な表現とかそういうのは全てそうです。 けれど、19世紀くらいでその技術がひと通り出揃って限界を迎えました。そして「カメラ」が発明されると絵画の「目に映ったものをリアルに表現する」という点において絵画は写真に勝てないということになりますから、絵画の表現法について「写実主義」というのは限界を迎えます。 そういう中で、「見たものをリアルに表現するより、自分の心の印象に残った光景を描こう」という流れが起きて、これが印象派になるわけです。ところが印象派は画期的過ぎて最初は受け入れられず酷評されまくりでした。印象派の画家たちがちょっと世の中を拗ねたような空気感を持っているのは、当時の画壇に受け入れられなかったからです。 そういう印象派の中からゴーギャンのような「技術的には稚拙だけれど感情を揺さぶるような絵を描く」ような人たちが現れ、それがやがて「素朴派」なんて呼ばれるようにもなりました。遠近表現がくるっていたりするのですが、それもまたひとつの「味」に感じてこれたのです。 「絵画はリアルに表現しなければいけない」というルールが破壊されて、「幻想の世界をまるで現実のように描くこと」を目指したシュールレアリスムやキュビズム、抽象画なんかが生まれてくるようになったんですね。 芸術って、手法が開発しつくされると、どうしてもシュールな方向にしか新しいものがなくなってしまうんですよ。音楽も現代音楽なんてひたすら難解になっていきますし、暗黒舞踊なんかもそうですよね。理解するためには、「それまでのその芸術分野の流れと歴史の知識がひと通り必要」になってくるのです。 私は絵画にはそれほど詳しくないですが、何年か前に抽象画家のジャクソン・ポロック展を見に行ったときは、なんかすげーなーと思いました。子供の落書きと何が違うのかと聞かれても私はそれを上手に解説することはできませんが、色の配置のバランスなんかは絶妙だなと思いますね。
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- kyo-mogu
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現代アートは絶対にツッコミを期待していると思って居ます。 構図の良さもある作品もあります。黄金比とか。 色合いのバランスなども。 絵画展とかでも人によって感動がある作品であったり、そうでなかったりする作品があります。感動する人がいるから評価されていると思います。 もともと上手な人がわざと調和を崩したりするのもありますからね。ピカソがそんな感じですし。ムンクなども作品を見ていくと普通に上手と思える作品も初期にはあります。そこからオリジナルの絵柄になっていく感じです。そこに何に想いを込めたのかとか背景とか歴史的な物も含めてみるとその絵の意味が出てくることもありますね。 一番面白いのが子供達の絵です。上手下手より何を書きたかったのか、何を伝えたかったのかが見えて来るのです。成長するほど「綺麗に」とかテクニックが目立ってきますけどね。線の太さや色遣いとか個性があって楽しめますよ。 私も絵は苦手ですよ。
お礼
ありがとうございます。
- naclav
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あなたの思う上手な絵というのはたぶん 「実物そっくりな絵」なのではないか、と想定して説明します。 モノの姿を映しとる方法が「絵に描く」以外になかった時代には 実物そっくりな絵が「芸術」として、というよりも 「記録媒体」として必要とされていたのですが、 写真が発明された時に、絵描き界隈に 「そっくりに写すなら写真に撮ればいいだけじゃないのか? 機械が自動的に作れるのと同じような物を作るために 人間がわざわざ苦労するのってムダじゃないか?」 という価値観の変化が起き、 「写真機にはできない、人間でないと生み出せない図像である事」が 「そっくりさ」とは別の種類の価値として認められるようになりました。 >絵の価値というものはどう判断されているのでしょうか 「描かれているモノが持つ意味」や「色や構図のバランス」などは どんな種類の絵でも共通して評価の対象ですが、 誰もが上手いと思うような「そっくりな絵」においては 「そんなに正確に写し取る事ができる画家の技術」が評価され、 あなたの思う「下手なのに高く評価されている絵」においては 「そんなやり方を思いついた画家の発想」が評価される、という感じです。 「そっくりな絵」は、写真で同じ事ができるだけでなく そっくりになるまで描き直し続ければいつかは完成するものであり、 また、「正解」が「写そうとしている実物」によって決まっています。 「そっくりな絵」を上手いと評価する価値観の人は 絵に「芸術」ではなく「労働量」を見ているのではないか、と 個人的には思っています。
お礼
創作活動したハガキなどを受け取ることは多いけど、 素人のほうが違和感は感じられません。 ありがとうございます。
- 777kame777
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分かります、抽象派な絵の中でも凄く分かりづらい絵の話ですね。 例えば有名なところの絵で言うとピカソとかですね。元の実写を再現する目的や、色や形を再現する必要性はないという考え方ですね。これもスタイルは様々で、はたから見たら落書きレベルなものもあります。 しかし、書いた本人たちからすれば一つ一つ意味があり、「この赤い二つの三角は現代社会に傷付けられた私のココロを表しています」とか言われても大抵は「え?そうなの?どこが?」ってなりますが、何故か評論家達にはこれがいいと思う人達がいて「なるほどね!」と共感してくれれば高い評価が付きます。 私も理解し難いです。私も前にある現代的な美術館に行って抽象的すぎる作品に出会いました、積み上げられた五つの椅子とそれに乗ってるフォークと卵と拳銃という作品を眺めながら「????」となりすぐ帰りました(笑)
お礼
帰りたくなりますよね、ありがとうございます。
お礼
ありがとうございます。