パレスチナ vs. トランプ
トランプ大統領がアメリカ大使館のエルサレムへの移転の宣言の後、パレスチナが反発することに対して、パレスチナへの経済支援の凍結をちらつかせて脅しにかかりました。国際世論から見れば許しがたい反応で、怒り心頭です。
で、質問ですが、怒りをおさえて一旦冷静になって、このトランプの発言には外交戦略的にあるいは中東の安全保障戦略的に狙いが何か考えられるでしょうか?
エルサレムへの首都移転はアメリカの国内政治、有権者の支持確保が狙いだったと言われています。その結果が国際問題になり、アメリカの信用低下と中東の不安定化につながったと思います。おそらくトランプは大統領選での公約でもあり、首都のエルサレム移転は1995年からアメリカ議会で法制化されている中で今の大統領が実行しなかっただけと言う理屈があったのだと思います。それにしても国際的な影響を全く予測しなかったわけでも無いと思っていたのですが、流石に国連加盟国への経済支援打ち切りの脅しや今回のパレスチナへの脅しは何を考えての行動か想像が難しく、冷静に考えられるアメリカ大統領としての狙いを列挙していただけると幸いです。