将棋の棋士には「唯我独尊」というか、「敵百万といえども吾行かん」の気概というか、「一将功成れば万骨枯るを気にせず」(王様さえ勝てば他の駒などどうでもいい)の信念というか価値観というか、すさまじく強い性格があると思っていますが、
将棋棋士たちの過去の奇行や最近のトラブルは、新聞ネタになった何例かを書いてみましたが消しました、はい。最近のは皆さんもご存じと思いますが・・・ 。
書いても問題にならないだろうと思う「かわいい」ケースを紹介すると、最近頭の髪が薄くなった棋士がカツラをかぶってきて、解説中などに突然それを取りさって頭を見せ笑いを取ってましたね。
囲碁の棋士はいたって普通人ですよ。将棋棋士のような奇行に走る人はいません、私の知るかぎり。
囲碁棋士はせいぜい、寝癖のついた髪でテレビに出て来る程度。若くして髪が薄くなった棋士はいますが、わざわざカツラをかぶってきて、対局中にそれを脱いで笑いを取るようなふざけた行為をする人はいません。みんな一生懸命です。
碁の対局解説を聞いていても、「あそこに打った石の顔(メンツ)を立ててやらないといけない」とか、「バランスが大切で、『取ろう取ろうは取られの元(相手の石を取ろう取ろうとしすぎるとこっちが取られてしまう原因になる)』ですよ」とか、「これは保険をかけましたね」とか、ごくふつうの、一般社会人と同じ価値観をもち、他に対する配慮のできる常識を持っている人がほとんどです。
対局中以外は、みんな穏やかなお顔をしています。まあ、あの「さかなくん」のお父さんを初めて見たときは、「いかにも棋士」と言ったイメージで、怖そうでしたが。
囲碁棋士の性格についてあえて言えば、目先のことにこだわらず、盤面全体を見て判断する「大局観」に優れていますね。
お礼
碁と将棋では、共通するどころか、むしろ対極的なのですね。興味深いことですね。