こんにちは。
副鼻腔炎、とても不快ですよね。
ご質問の件ですが、慢性副鼻腔炎に対してはマクロライド系という抗生物質を少量長期投与することが一般的な治療法になっています。
ご質問にありましたクラリシッドもクラリスロマイシンも同じもので、副鼻腔炎に使われるマクロライド系抗生物質の代表的な薬剤です。(クラリシッドの成分名がクラリスロマイシンです)
クラリスロマイシンは成人の通常の使用法だと1日400mgを1日2回に分けて服用します。質問者様が仰っている200mgの錠剤を朝と夜に1錠ずつという飲み方になりますね。
しかしこの量だと副作用や耐性菌の都合で長期間継続して服用することができません。そこで少量で長期間続けるという方法が作られました。
膿を抑えることで体感的な症状は軽くなりますので200mgの錠剤を使った時に比べると効きが悪いと感じてしまうかもしれません。
しかし長期間連続して服用することに意味は膿の原因の菌を叩くことではなく、抗炎症作用、免疫系への作用、細菌のバイオフォルム形成や付着抑制作用などを期待して投与されます。つまり通常の抗生物質の効果とは違うものを期待しての投与であり、一時的な回復ではなく根本的な治療を目指しています。
ご自身の判断で薬を増やすことは全く意味がないどころか治療そのものを頓挫させかねません。絶対にやらないでください。
治療は3ヵ月~6か月くらいになるかと思います。(1か月くらいのケースもあります)
お大事になさってください。
ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) プロフィール
ドラッグストア・調剤薬局を全国約1300店舗展開しているココカラファインのWEB担当薬剤師です。
健康、美容についての気軽な相談相手として「お友達以上お医者さん未満」のような存在を目指してます。
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