認識されませんと
録画物の読み出しができないのは、けっこうまったく違う問題です。
世界で唯一、日本式の地デジだけは
録画物を暗号化して保存する義務が課されていて
また、他の機器で、再生できないように
各社が独自技術で実装するようになっています。
この制度のため、HDDを認識しても
HDDに作成された特定フォーマットに従ったファイルシステムが認識されても
最終的に、録画物を録画物として認識することができません。
これは不具合や相性といった問題では無く
仕様として、同じメーカーでも
同じ機種でも、別の個体であれば、データをそのまま引き継ぐことができない仕組みで
録画機器が壊れた場合や、手放した場合には
外付けHDDに録画されているデータは
一切、二度と、永遠に再生できないように設計されています。
(場合によっては、壊れたものを高い料金を払って修理しても
同じ個体として扱われないために、再生不能になる場合もあるようです)
そういった仕様があるために、一般的に地デジ対応機器では
外付けHDDに対応していても、他の機種で利用していたHDDは
接続した際に、ファイルシステムの再作成を促すメッセージが出ます。
用語の統一が無いので
初期化やフォーマットと言った表現で案内される場合もあります。
フォーマットはもともとは書式や形式を意味する言葉ですが
MS-DOSからWindowsにかけての時代に、FORMATコマンドが使われ
FAT形式やNTFS形式のファイルシステムを作成する処理をフォーマットと呼ぶことが一般化しています。
初期化という言葉は、いろんな意味でも使われる言葉なので
フォーマットも初期化も、その内容を正確に把握できない人がすくなくありません。
ともかく、PCでも家電でもスマフォなどでも
こういった処理を行なうことによって、保存されていたデータは失われます。
BDZ-EW2000を使い続けるのであれば、KJ-558500CとのHDDの共用はできませんし
安易に、初期化を行えば、BDZ-EW2000で録画し、そのHDDに保存してあった録画物は
すべて消えて無くなってしまいます。
なお、正確には、ファイルシステム自体はXFSを使われることが多いようで
WindowsやOS Xでは通常XFSを認識しませんが
ファイルシステム自体は、家電メーカーの独自技術ではなく
汎用化されたLinux系OSのものが使われることが多いようです。
とはいえ、読み出せるだけで、録画物を再生したり変換したりはできないので
Windowsで言う所のCHKDSKに相当するような
ファイルシステム修復を行なう場合くらいしか、その互換性に意味は与えられていません。
海外では、そういった異常に厳しい制限が無いので
気軽に外付けHDDやUSBメモリーを利用できるようですが
当面は、日本では、そういった規制を緩和する予定すら無く
将来的には、私的録画自体を禁止しようとしているほどです。
消費者が、そういった方針に興味を持たず、ぼ~っとしている間に
どんどんテレビ関連家電は不便になっていくかもしれません。
まぁ、ネットの無料/有料の動画配信サービスが発達していけば
録画も何も、テレビなんか見ないのがあたりまえになるので
単に、過渡期の試練なのかもしれません。
ただ、世界で地デジ化が行われた国や地域の中で
日本だけが、わざわざコストをかけて、そんな不便なものを作り
世界の家電市場で力を失ってきた現実は、ただの間抜けにも見えます。
ともかく、以前以上に、商品についての知識を持たなければ
消費者が損する時代になっているというわけです。
お礼
録画用USBに接続はしています。テレビ用にフォーマットですか。試してみます。